『LAフード・ダイアリー』はとてもいい本だった。著者は福島の郡山に生まれた人で、父親がコカ・コーラの工場で働いていたという。大学進学で上京し、映画研究の道に進み、食に関する執筆も行ってきた、そんな一人の男性が妻と二人の子どもを連れてロサンゼルスでの生活を始め、コカ・コーラの国で食についてあらためて考える。記憶の襞という表現が文中にあったけれど、人生の過程で経験したことの記憶が襞として折り重なっている、まさにそういう本だと思った。
いま僕が住んでいるエリアはわりと飲食店が多いほうで、なのに全然外食はしていなかったなあ。来年はいろいろ食べに行ってみようかな。