今年を振り返ろうと思ったけれど、たいしたことは何もしていないなあ。楽しかったのは5月の庭園美術館と10月のベトナム・インドかな。庭園美術館は以前ボルタンスキー展で行ったことがあったけれど、たしか冬の寒い時期だったし、日が暮れてからだったし、展示も微妙だった。今年は「邸宅の記憶」という美術館自体を見てまわる毎年恒例の展示で、長年大事にされてきた建物を細部までじっくり鑑賞し、日の当たる広々した庭園を歩いて、贅沢な時間だったなあと思う。
インドは初めてで、南インドのケーララ州という、インド旅行でも比較的難易度の低い土地を選んだけれど、それでもなかなか大変だった。韓国や台湾は異国といっても日本とさほど変わらない文化や生活のスタイルがあって、日本にいるときと同じようなモードで生活することも難しくないだろうけど、インドはそうはいかないだろう。いろんな面で文化や生活の隔たりを直に経験することができた。大変なだけじゃなく、ほんとうに素晴らしい、忘れがたい景色も見られたし、行ってよかったな。