「マンガ日本の古典」シリーズで矢口高雄の『奥の細道』を読む。東北の豊かな自然の風景を『釣りキチ三平』の矢口高雄が描く。これも豪華な一冊だなあ。平泉で詠まれた「夏草や 兵つはものどもが 夢のあと」の「夏草」とはいったいどういう草なのか。言われてみればたしかによく分からないし、芭蕉の研究でもそこははっきりと明らかになっていないようだけど、矢口版『奥の細道』では、なるほどと思わせる臨場感たっぷりの絵で「夏草」を描いてみせていた。うまいなあ……と思わずため息が出る。vasco日々の記録。韓国語を学んでいます。