2月23日

vasco
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今日はおそろしく寒かった……。そうだよね、2月は1年でいちばん寒い月でしたね。しかし来週からは徐々に春に近づいていくだろう。そう思いたい。土日は布団にくるまって過ごします。

夜の読書は水木しげる『方丈記』。そう、あの方丈記を水木しげるが描いたということで、すごい漫画になっていた。方丈記は鎌倉時代の随筆として有名だけれど、書かれているのは平安末期に相次いで起きた災害の話。安元3年(1177年)に京都で火災が起き、その3年後にやはり京都で竜巻が発生し、翌年から飢饉が長引き、さらにダメ押しのように元暦2年(1185年)には大地震が京都を襲った。方丈記はそんな時代に書かれ、鎌倉幕府はそんな時期に成立したわけだ。それは同時に平家物語の時代でもあったわけだけれど、いやはや大変な時代ですね。荒俣宏の解説では、こうした無常観に覆われた時代ゆえに踊り念仏や極楽浄土、また隠者や仙人といった存在が生まれ、鎌倉仏教の誕生につながっていったとある。このあたり、日本史でやったなあ。水木しげるの絵は人物はコミカルだけど背景の絵は非常に緻密で、災害の悲惨さがはっきり伝わってきた。遠い昔に鴨長明が抱いた苦悩に思いを馳せてしまいました。

@vasco
日々の記録。韓国語を学んでいます。