長澤信子『台所から北京が見える』を読んだ。36歳から中国語をはじめ、40歳で中国語通訳となった方の自伝的エッセイ。21歳で結婚し、子どもを育て、将来子が独立したとき自分に何が残っているだろうと思い、一念発起したという。ある日ふと開いた本にあった「外国語を学ぶということは、ひとつのまったく別な世界を持つことだ」という言葉に感銘を受けた気持ち。わかるなあ。僕にとっては英語がそれで、韓国語はまったく別というよりは、ちょっと似ていて、しかしやはり違うパラレルワールドのような世界で、この2つの言語と長く付き合っていきたい、といまは考えている。続けていくことが大事だ。焦らず慌てず、楽しみながら新しい世界を旅していこう。