3月13日

vasco
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長澤さんの本につづいて、黒田龍之助『ロシア語だけの青春』を借りてきた。黒田さんはいろんな本を書いていて、『ぼくたちの外国語学部』は読んだことがあったけれど、これは黒田さんの語学教師としての側面が語られた本。『ロシア語だけの青春』は、高校生だったとき代々木のミール・ロシア研究所というロシア語学校に足を踏み入れ、大学生となり、やがてロシア語教師になるまでが語られていて、抜群におもしろかった。ミールで一緒に学んでいた人の話では貝澤哉さんが出てきて、イメージ通りの優秀さが伝わってきた。しかし、そうはいっても外国語の習得は努力の賜物なんだなあ。モチベーションが上がりました。

この年になっていい本に巡りあえてよかったけれど、大学生に入るタイミングで読めていればなあ。大学ではいろんな言語に浮気をして、結局どれも身につかなかった……。いま新入生におすすめするなら、中国語は『台所から北京が見える』でロシア語は『ロシア語だけの青春』として、韓国語なら茨木のり子の『ハングルへの旅』かな。イタリア語は須賀敦子、ドイツ語は多和田葉子、フランス語は堀江敏幸からさがしたい。スペイン語がちょっと思い浮かばないな。

@vasco
日々の記録。韓国語を学んでいます。