『異能機関』を読み終わる。『11/22/63』のときと似た読後感で、しみじみといいものを読んだなという感じ。すべてがきれいに収まったわけじゃなく、ある種の懸念や後悔も残るエンディングだけど、それでも主人公たちが下した一つひとつの決断は何らかのかたちで世界に、きっと良い影響を及ぼし続ける。悪いところは無数にある国であっても、普通の市民がとりおり発揮する良心があるうちは、まだなんとかやれる。そういうアメリカ的、市民的な良心の存在がキングの小説の魅力だなあと思った。vasco日々の記録。韓国語を学んでいます。