四方田犬彦の『台湾の歓び』を読む。著者も文中で書いていることだけど、エドワード・ヤンの映画(の一部)ってなんであんな邦題なんでしょうね。『牯嶺街少年殺人事件』『恐怖分子』はそのままなのに、『青梅竹馬』が『台北ストーリー』となり(これはまあ英題もTaipei Storyだけど)、『獨立時代』が『エドワード・ヤンの恋愛時代』、『麻將』が『カップルズ』、『一一』が『ヤンヤン 夏の想い出』となったのは納得しがたい。
そりゃ大衆向けにわかりやすいタイトルにするのがビジネスだって理屈はあるだろうけど、そこまでして金儲けしたいなら素直に金融業とかに行けばいいのにと思う。そうじゃない価値観で仕事したいから映画に携わっているのでは、と素朴に疑問。