閏日

vlayusuke
·
公開:2024/2/29

今日は2月29日、閏年の閏日である。

これがなければ3月1日になっているところなので、自分が現職に転職してから丸2年が経過したことになる。

3年という単位が世間では何か潮目が変わる年なんてよく言われるものだけれども、現職の会社を巡る状況があまりにも激しく変わりすぎていて、単純に年数でいえばまだ中途半端なのだけれども、ずいぶん遠いところに来てしまったなぁというのが正直な気持ちだったりする。

新しいオフィスから見た渋谷の景色

2月の中旬に、慣れ親しんだ渋谷駅西口にあったオフィスが渋谷駅南口の竣工したばかりの複合施設内に移転したのだけれども、そこには自分の座席がない。

色々な事情もあると思うし、これまでリモートワーク中心の勤務をしてきたから、固定費を削減するという観点でも座席数を減らすというのは必要なことだったのかもしれないけれども、いまだに納得のいく回答を関係者から得られることはできていない。

その中で、実際にオフィスに出社してみたのだけれども、明確な居場所がないという安心感に欠けた状態で仕事をせざるを得ず、だんだんやりきれなくなってきてコアタイム途中でオフィスを抜け出してきた。

出社回帰の傾向が強まる中で、それでも本来いるべき場所がそこにはないというのは、なかなか厳しい話である。正直しんどいなと思うし、エンゲージメントも当然のことながら下がるのは仕方がない話だと思う。

昔、世間がコロナ禍に入るずっと前に佐々木俊尚さんの「仕事をするのにオフィスはいらない」という本を読んで、必要な成果がきちんと出せるのであれば、ノマドワーカー、いまで言うところのアドレスホッパーに近い形で仕事をしても場所は問わないということに強く賛同をしている。各々のパフォーマンスの良い時間帯に、非同期のコミュニケーションをとりながら、結果として必要なアウトプットと成果が出せることの方が重要なのだと思っているけれども、世間はなかなかそうもいかないようだ。日本の社会の中での、ある意味「群れ思考」というか、会社組織としての物理的なまとまりの方を重要視して、そこから外れるものは何かしらの形でその輪から外しているようにも見える。

それでも自分の働いている業界は特に働き方に対する考え方は急速に変化しているのは事実としてあると思う。その流れに乗ることができるか否かで、会社組織のあり方が問い直されていくのではないかと思う。

居場所としてのオフィスと、帰属意識としての会社組織のあり方は、今一度問い直されるべきだと思っている。そこに属する各々が、最大のパフォーマンスを得られるためにも。

写真は新しいオフィスから見える渋谷の街の景色だ。なんだかこのごちゃごちゃで至る所が工事中という状態が、いまの会社の状況をそのまま表しているように見えて、ちょっと笑った。

@vlayusuke
Ich bin ein Berliner.