結婚して20年目を迎えることができたこともあり、罰の終わりごろに、娘から、たまには夫婦水入らずで旅行に行ってこいと言われたのだった。
確かに僕に関してはふと思い立った時に後先考えずに航空券を入手して、福岡だの広島だの庄内だのとパッと飛んでいってしまって、家族の顰蹙を何かと買うものだが、今回は妻も娘も賛同してくているので安心して計画ができる。
せっかくなんだから素敵な宿に泊まりたいし、温泉も楽しみたいよね、なんてことを話していてふと思い出したのが、かみのやま葉山温泉にある「名月荘」というお宿だった。友人がよくここを利用していて名前を覚えていたことと、一度山形交響楽団の定期演奏会を聴きに行った時に、ちょうど山形大学の入学試験日と重なってなかなか宿が取れなかった時に、「蔵」というお部屋がたまたま空いていて、とても豊かな造りだったのがなかなか忘れられなかったので、ここにきちんと宿泊して思い思いの時間を過ごしてみようということになった。
妻は僕と違って、普段なかなか一人では遠出しないタイプなので、こういう時に一緒に晩秋の東北を楽しんでみるのもいいのではないかと思っている。
宿泊するお部屋はもう予約をしたので、あとは往復の山形新幹線の切符を確保するくらいかな。荷物は最低限でいい。デジタルデトックスも兼ねたいので、MacBook Air M2は一応持って行くけれども、それ以外のガジェットは持って行かない方向で。
僕は半年ぶりくらいの山形行きになるけれども、ゆったりと楽しみたいものである。