観終わった時Twitterの下書き(下から読む)
ひとり暮らしになってからおかえり、ただいま、行ってきます、いってらっしゃいを言うことがほとんどなくなっていたから余計に沁みるものがあって……
地震がある国の人にとって家や土地というものはひとつも磐石でなく、「儚いものであると知っている」ものなんだけど、だからこそ、こういう言葉たちでどの場所でもなく「人に帰ること」を意識づけてきたのかな~とも、思う. 大切にしたい日本語
この前の金ローで話されてたこの「好きな人のところ!」もよかった.
https://x.com/suzume_tojimari/status/1776249015111450786?s=46&t=_J0f7kkTPsWN35J5EeWz_A
恋愛の話でもあるんだけど、それだけじゃないことを「好きな人」っていうすごく恋愛的な言葉から感じ取ってほしい、ってところが新鮮. でもたしかにそれだけじゃないことも十分に伝わってくる言葉になっててすごいな…と
すずめと歳が近いから、こういう言葉の選び方とか、その足りなさとか、親心のわかってない行動に思い当たるところがありすぎるのもしみた.
それから、小さい頃に、どんなふうに両親や兄たちを見送っていたかをベースにしながら書いたお話があったな~とも思い出して.
個人的に書いてる本の一部
あなた=家族のことで、父が好きな中原中也の「別離」の要素だったり、香水をしない背広の温かさとか、自分の部屋のベランダなどの要素をつめこんだ. 兄が出かける時にわたしに向かって扉を閉められないな~と話したのも入ってるし、母が何度も振り返って手を振ってくれたのも入ってる.
日常的に抱きしめてもらえることの多い家庭だったけど、今になってその大切さと希少性に気づく.誰かの腕の中、っていうのも、人のもとへ帰る意識を与えるなと
それから、主題歌もよかった(全部よかった)
関係性を歌う曲の中でいちばん好きなのはオールドファッションで、特に
肝心なところはいつも 少し君の真似をして
はずれでもやさしい答えが 出せるように
鳥は春を歌って
いつだってそれに気づいてる君に
僕はなりたかった
この部分がすごく好きなんだけど、「カナタハルカ」もとても等身大というかんじで好きだった
大人になるその時には出逢えているのかな
何万とある愛の歌
その意味が分かるかな
でも恋は革命でも焦燥でも
天変地異でもなくて
君だった
君の笑い方はなぜか淋しさに似てた
君の歌い方は今日の朝焼けに見えた
何千年後の人類が何をしているかより
まだ誰も知らない顔で笑う君を見たい
壮大でもドラマチックでなくてもいい、たくさんでなくていいこの感覚がすごく共感できる. 手の届く範囲のことだけで手いっぱいで、そこに大切な人がいてくれたらそれでいいなって思う
「日常に君を見ること」がうれしい気持ちを恋とか愛って言っていいんだな~とも思えてよかった