台湾旅行レポ

vr4vc4
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4/29 から 5/2 まで台湾に行っていました。感想を書きます。酩酊して書いているのでその辺りは割り引いてください。

浜松駅発セントレア直行の e-wing。車内がガラガラで不安になるけど、長年運行しているから利益は出てるんだろうな。もしくは赤字だけどセントレア側から援助が出ていたりするんだろうか。そんなことあるか?

浜名湖とかいうワドルディみたいな偽物の湖。

セントレア第 1 ターミナル。LCC のゲートは第 2 ターミナルなのでここから移動します。

貧者のターミナル。

往路はタイガーエア。手荷物に付けるタグが可愛い。台湾はこういう日本的なキャラクターが突然出現するイメージがある。なぜトラなのかは分かっていない。

ゲートからの眺め。

機内。狭い。LCC なので仕方ない。タイガーエアのスタッフは腰にトラ模様のスカーフのようなものを巻いていて、アニメっぽいデザインだなと思う。

離陸。離陸した直後は雲が上の方に見えている。次第に雲に近づいて、やがてその中に入る。雲の中は濃い霧のように見える。その層を抜けると青い空が広がり、眼下に雲が見える。

速スギィ!スピードメータを使うのって鉄道オタク君みたいでちょっとキモいなと思う。

台湾桃園空港に到着。台湾にはもう一つ空港があるが、そちらは成田発の便ししか使えない。

台湾は MRT (=Mass Rapid Transit / 捷運) という地下鉄が走っている。これが基本的な交通手段になる。正確には MRT は 4 つの鉄道に分けられるけど、まあ地下鉄といえば MRT だと思っておけば旅行するだけであれば問題ないはず。後述するけど、どの地下鉄も日本でいう Suica みたいな決済手段があって、透過的に乗れる。

桃園空港発 MRT の車内。混んでいる。

台北駅到着。桃園空港から直通の快速が通っている。片道 30 分くらい。到着即日本のオタクコンテンツが陳列されている。

台北駅地下道。

オタク過ぎるだろ。

地下道から地上に出た。樹木が多い。

ホテルに投宿。ここでこれから 4 日間を過ごす。台湾のトイレは日本のようにトイレットペーパを流せなくて、脇に置かれているごみ箱に捨てるようになっている場合が多い。空港やランドマークタワーではその限りではないが、このホテルはごみ箱に捨てるスタイルになっていた。厳密には最近の台湾のトイレットペーパは水溶性になっていることが多く、実は水に流せるということが多いらしい。衛生面を考えて、保健省も水に流すことを推奨しているが、慣習というのは恐ろしいもので、なかなか国民に浸透していないのが現状らしい。

台湾のテレビ番組。マグロやカツオが海外で人気で日本国内の流通量が減ってるってマジだったのかという気分になる。

台湾のセブンイレブン。これがコンビニってマジ?サンリオピューロランドかと思った。

セブンイレブンで iPass という日本でいう Suica みたいなカードを購入した。これにチャージすると MRT とバスの運賃をカードをタッチするだけで使えるようになる。似たようなカードとして悠遊カードというのもある。ID と QuickPay みたいな違いだと理解しているけど、調べた限り現在ではどちらもほぼ全く同じように使えるはず。悠遊カードのほうが普及しているらしかったので本当は悠遊カードが欲しかったけど、セブンイレブンでは iPass しか取り扱いがなかった。でも iPass で全く問題なかった。色々なキャラもののデザインがあって面白い。

バスに乗って寧夏夜市に向かう。

寧夏夜市に到着。しかしあたり一面にグロい臭いが漂っている。人の集まりを掻き分けて中心部に入っていくと、生臭い臭いがして正直吐き気を催すレベルだった。ひとつくらい買って食べていこうと思ったけど、とてもそういう気分になれない。

脱出して近くの比較的小綺麗な店に入る。この髭のオッサンの飲食店は台湾のチェーン店のようで、旅行中に何度も見ることになる。頼んだのは魯肉飯と鶏肉の揚げ物。味は八角が効いた台湾らしい独特の味付け。

二日目の朝。

小籠包発祥の店、台湾の鼎泰豊で昼食を食べる。鼎泰豊は台北市内に数店舗あって、どこも百貨店とか台北 101 みたいなちょっとグレードの高い場所に店を構えている。値段も若干高めの設定。だけど衝撃を受けるくらいに美味い。意味不明なくらい美味い。一枚目は小籠包。中からめちゃウマスープが溢れてくる。二枚目は海老のチャーハン。さっぱりとした味付けで、米がパラパラとしている。それでいてしっかりとした深みもあって、凄く繊細な味がする。今までに食べたことがないようなチャーハン。三枚目は空芯菜の炒め物。炒め具合が絶妙で、シャキシャキとした食感が心地良い。水っぽさが一切ない。野菜の炒め物をこんなに美味しいと思ったことは初めてだ。

世界的な人気店なので繁盛している。

折角なので食後にデパ地下を散策する。屋外では癖のある食べ物が売ってたけど、デパートの中は日本的で馴染みのある感じだった。寿司のパックとかほぼ日本で売られているものと見分けがつかない。

二日目。今日は千と千尋の神隠しのモチーフになったと言われる九份に行く。九份は台北からバスで 1 時間くらいかかる。

座席に USB ポートがある。

九份に到着。写真では分かりづらいが、とんでもない高所にある。九份はかつての金鉱。信じられないくらいの急斜面に集落が形成されていて人々の欲望の跡を感じる。

九份は一大観光地なので普通にファミマがある。九份らしいレトロな店構え。

さて早速観光、というところでスコールに見舞われる。台湾は急に雨が降ると聞いていたけどここまでとは。多分これでは天気予報がまともに機能しないはず。九份は高所ということで、山の天気の不安定さも手伝ったのだと思う。

Windy によると 30 分後に雨が止むっぽいので一旦雨宿り。

雨が止んだので観光再開。台湾の観光地という感じの店舗が軒を連ねている!臭豆腐を売っている店がそこかしこにポップしていてあたり一面に強烈なスメルが漂っている。これはキツい。観光雑誌には乗っていないけど、どうもこの通りは臭豆腐ストリートと呼ばれているらしい。前を歩いていた西洋人が「匂いの正体はこれや!」みたいな顔をして臭豆腐を指差していた。やっぱこれキツいよな。

台湾といえばマンゴーということで、いい感じのかき氷屋さんでマンゴーかき氷を食べた。200NT くらいだった気がするので、日本円で約 1000 円。完全に観光地価格だけど、こんなところまで来てケチってたら何もできないので注文。基本かき氷のはずなんだけど、アイスクリームも混じっているような感じ。マンゴーがめちゃくちゃ甘い。ここは日本から僅か 3 時間の国だけど、気候的には南国に近いのだということを思い出す。

九份のお土産屋。絶対怒られるだろ。悪く言うと拝金主義というか、こういうコンプラ意識の無さは中華圏共通の文化なのかなと思う。

九份で一番のフォトスポット。京都の二寧坂のあの茶店みたいな場所だと思ってもらえれば概ね合っているはず。九份が紹介される場合、まず間違いなくこの店、もしくはこの周辺の写真が使われているはず。曇っていたけどまあそこそこ綺麗に取れたんじゃないか。

本当にすごい場所だ。

帰りはバスではなく鉄道に乗って台北駅に向かう。足元に金属製の足置きが備え付けられていて、少し新鮮。

台湾に展開している日本のチェーン店に入ってみたかったので、夕食は台北駅前のくら寿司。一皿 40NT。現在のレートで 1NT=約5円 なので、一皿約 200 円!日本と比べるとだいぶ高い。岸田コイン、ショボ過ぎる。味はやっぱり日本のほうがいいかなという感じがするけど、意外と美味しい。

三日目。今日は台北 101 に行く。明日は帰国日なので、実質的には今日が最終日。

台北 101。デカいぜ。

さすがに世界に誇るランドマークタワーなだけあって、メチャメチャ綺麗。超高級ブランド店が軒を連ねている。オフィス層には Google やマッキンゼーが入居している。

展望台に登る前に地下一階のフードコートでご飯。阿官火鍋という店の火鍋。結構辛い。自分は辛いものが大好物なので嬉しい。右上の茶色いのは揚げパンみたいなもの。柔らかい具材とのコントラストを作ろうとしているのかな。緑のたぬきみたいな感じで、残しておいてスープでしみしみになったものを最後に食べるというのも有りなのかもしれない。

世界最速のエレベータに乗って展望台がある 89 階まで上がる。時速約 60km/h。

若干フォグってるけどすごい眺め!政治機能が集中おり、台湾の中心的な都市なだけに高層ビルが立ち並ぶが、近くに山々や樹木、トタン屋根の家屋が一緒に存在していることが面白い。

台北 101 の暴風耐震装置、ウィンドダンパー。台北 101 はブルジュ・ハリファができる 2010 年まで世界一の超高層ビルだった。これほどの高さになると地震や風を対策するためのそれなりの特殊な構造を設けなければならなくなる。台北 101 の場合はこの巨大な鋼の玉でタワーの揺れを軽減している。この鉄球は重さ約 660t。構造物には必ず固有振動数という、外力を一切受けずに自分自身で振動を繰り返すことができてしまう 1 秒間あたりの振動の回数が存在する。タコマ橋という吊り橋が 20km/h という然程激しくもない風速で共振を起こし呆気なく崩落してしまった動画は有名だと思う。このウィンドダンパーは巨大な振り子の役割を果たしており、タワーの中のいい感じの場所にぶら下げることによって、タワーが揺れる方向と丁度真逆の方向に揺れるようになっており、タワーの揺れを相殺する仕組みなっている。これによって、タワーの揺れを最大 40% 小さくできるそう。説明されれば理解できるが、人類の探究心は凄まじいなという気分になる。

駄目だろこれ。

夕食に悩んだけどホテルの近くにある日本風の居酒屋に寄った。三枚目の過猫という山菜に胡麻ドレッシングをかけたものがメチャクチャ美味しい。ふんわりと柔らかいけど歯ごたえもある。日本でも売ってくれないかな。

四日目。帰国の日。

桃園空港のゲート。小学生の頃から書道を習ってきた身としては滾ってしまうね。整っているけど崩して個性が出る感じ、これが中々出せないんだよ。素人がこれをやろうとするとただミミズが這った下手な字になる。

復路はバティック・エア・マレーシア。フライトが 13:20 から 14:55 の便に変更されて、更に 10 分遅れて結局 15:05 分に発着。

ガラガラでワロタ。

3 時間ほどで日本に到着。時刻は日本時間で 19:00。セントラル空港で入国審査と税関検査を受けてフィニッシュです。

刺激的な国でした。フライトの予約も宿の予約も旅行の日程も全部自分で組められたので良い経験になりましたね。気候的・地理的な条件が異なれば文化もまた大きく異なるという一方で、政治的なバックグラウンドがあれば似たような慣習があるという理解を新たにしました。次は韓国あたりに行きたいですね。