市民ケーンは新聞王でしたが、日本の不動産王は誰かと言われれば、滋賀県出身の堤康次郎氏を思い浮かべます。彼の次男?(愛人がたくさん居たため)である堤清二氏は、不動産開発に失敗しますが、西武百貨店・西友・パルコ・無印良品・ファミリーマート・セゾンカード・吉野家等々日本の消費文化で圧倒的な存在感がある方であることは間違いないでしょう。戦後日本の消費文化王?のような言葉があれば間違いなく彼はその一人だったのでしょう。 彼が残した西武百貨店の池袋本店もようやく買い手が決まり、津田沼パルコも閉店して、新所沢パルコも閉店して、その一つの時代が終わろうとしている漠然とした寂しさもある気がします。また、そうしたお店を訪問してみて、消費で都市を盛り上げる方法論の持続可能性への疑問も感じます。 あまり知られていないことですが、彼が残した財産の一つに群馬にある120haの森林公園があります。もともとは宅地開発をするためにこの森林を購入したようですが、彼が幼少期を過ごした当時の国分寺の自然あふれる光景が懐かしくなり、このエリアを保存することにしたようです。彼が作った消費文化は無くなりつつありますが、この公園の価値は無くならないでしょう。
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