だめを大丈夫にしていく日々だよ。
自分がだめになった時、自分を大丈夫にしてくれるものはなんだろうと思った時に、私がすぐに思い当たるのは、本であり言葉だと思う。わたしにとって本は、溺れた時に掴む藁である。そんなに読まないので読んだ本は少ないけど、中身を忘れてもなぜか覚えている一節を折に触れて思い出したりすることがある。無心に唱え続ける一節があったりする。心が折れそうになったり、途方に暮れそうな心地になったり、この先の人生に選択肢なんて存在しないんじゃないかと思った時は、本を買いたいと思う。自分の中に言葉を持つ。優しく、しなやかで、力強く、質量のある言葉を持つ。言葉を以て人生に深く根を張れば、心が簡単に折れることはないんじゃないか。人生を共にする、本当の言葉を持ちたい。それだけの力があると思う。