(2024年2月19日に投函した手紙より)
ハマヤ 濱口博さま 陽子さま
(腱鞘炎の後遺症があって長い文章がて書けず、パソコンの文字でごめんなさい)
2月19日、退院されたとお聞きして、ほっとしました。お二人からすれば慣れたこととはいえ、お店の仕事は重労働だと思います。どうかこの機会にお二人とも十分に休養なさってください。
先週、陽子さんから電話をいただき、マスターがしばらく入院されると伺ってから、家族の皆さんもついておられるから大丈夫と思いつつも、心配で心配で、ふと気を緩めると涙が溢れてしまって……
また、しばらくお二人に会えないと思うとわたし自身不安になってしまい、これまでどれほどお二人に頼ってきたか、気づかされました。
でも、無事に退院されたと分かったので、これからは安心して待つことができます。本当によかったです。
2月11日に、教えていただいた兵庫県立美術館の「安井仲治展」に行ってまいりました。
仕事が終わってから、午後4時くらいに駆け込みました。会場には想像以上にたくさんの作品が展示されていて、ゆっくり見ていると後半時間が足りなくなって焦りました。
安井仲治さんのことは、恥ずかしながら、教えていただくまで知らなかったのですが、すごい方だったのですね!
初期の頃の絵画のような写真、中期では抽象的な写真も自在に表現されていて、後期(享年38歳なので本来ならばまだまだこれからという時ですが)になってくると、さらに世界を広げておられて、全部同じ人が撮ったのか?と、バリエーションにも圧倒されっぱなしでした。
初期の頃のものでは猿回しや屋台を撮ったもの、中期のものでは「妻」を撮った写真、モデル撮影会の時に撮ったという「地上」や灯台の写真(タイトルは「海浜」)、京都の写真もワクワクしながら見ました。
後期のユダヤの民を撮ったものも、当時の空気が封じ込められているような静かで強い作品群でした。
写真はもちろん、文章も素敵でした。たくさんメモ(撮影が許可されていたので写真で記録)しました。
安井仲治の写真は、マスターの写真と重なるところも多く、マスターの原点を知った思いです。次にマスターの写真を拝見するときは、さらに解像度が上がった状態で鑑賞できると思いますので(笑)、改めて見せていただけると嬉しいです。
以上、安井仲治展のことを、次にお店に伺った際に、行ってきました~と報告しようと思っていたので、先に忘れないうちに手紙でご報告させていただきました。また安井仲治さんのこと、教えていただけると嬉しいです。
今年の冬は比較的暖かく、寒暖の差が激しい京都(その中でも特に寒い左京区)ですが、いつもより快適に過ごしています。とはいえ、寒いのは動きづらく、2月も半ばを過ぎると、早く春にならないかなあと思ってしまいます。
冷蔵庫で死蔵させかけていたみかんを、庭に来る鳥にあげました。メジロやヒヨドリが2羽ほどやってきて、ちょちょっとつついて、飛び立ちます。
しばらくしてから、また同じ鳥(多分)がやってきて、ちょっとつついて、飛び立つ。これを数回繰り返すうちに、みかんは皮だけになります。
野鳥は警戒心が強いので、落ち着いて食べることがないのです。一生、落ち着いて食べられないなんて、なかなか辛い宿命(さだめ)だなあ、なんて思いました。本当のところは鳥に聞いてみないとわかりませんが、、、ハマヤにおられたインコちゃんはいかがでしたか。
と、取り留めない話を一方的に書いてすみません。読んでくださってありがとうございます。
まだ寒い日が続きますので、どうかゆっくり休まれますよう。春先か、花が咲く頃か、またお店に伺える日を、ゆっくり待っております。
加藤わ呼拝