玉出に新しい劇場が出来て、こけら落とし公演の取材。帰りにハマヤで遅めのお昼ご飯をいただく。
今日は冬季限定「土鍋おじや」(500円)。
ハマヤで一番高いメニューで、だいぶ前に一度いただいたことがあり、2回目。
お茶碗にもなる大きな蓋が特徴の土鍋。マスターのお気に入り。
蓋を開けると
余熱でお出汁がグツグツ、熱々の湯気が立ちのぼる。具は豚肉、白菜、春菊、椎茸、ちくわ、卵、トッピングに海苔。
一口食べるごとに色々な味や食感が広がって、身体もあったまる。
「家で豚しゃぶをした後のおじやに近い感じね」と陽子さん。
「雑煮のようにお餅も入ってないし、ハマヤの中ではこれだけ異質なメニューですよね。なんでこれを出そうと思われたのですか」と尋ねると
「この人(マスターのこと)がおじや好きだから」
「でも、手数が多いから、おじやと別の注文が重なるとちょっとパニックになるんよ」マスターが笑う。
味噌雑煮・すまし雑煮・おじや、それぞれ出汁の調合が違うので、冬は3種類の出汁が冷蔵庫にスタンバイしている。
出汁作りは陽子さんの担当で、先代(マスターのお母さん)譲りとのこと。
「土鍋おじや」の貼り紙
「カニもカキも入ってないけどダシはしっかり土鍋おじや」と書いてあるのは、「カニが入ってない」「カキが入っていない」とクレームが入ったからという、笑い話のような本当の話。
「ダシはしっかり」
看板に偽り、無し。
【甘党・喫茶ハマヤ】
大阪市西成区花園北2丁目8−5(南海電鉄高野線「萩ノ茶屋」駅前)
12時から18時 日曜・第3月曜休み