大阪市西成区。南海電鉄「萩ノ茶屋」駅降りてすぐの「甘党喫茶ハマヤ」が好き過ぎて、週1のペースで通い、ぜんざいとコーヒーをいただく。
行くたびに楽しい出来事や、出会いがある。店主ご夫妻からは心に留めたい話を聞かせてもらって、胃も心もしみじみ満たされる。

ハマヤの本を作りたい。そんな夢まで抱くようになった。ハマヤさんがどれほど素敵なお店かということをひたすら語りたい。
ひとまず、溢れるハマヤ愛を書く場所に、ここ「しずかなインターネット」がちょうどいいのでは…と、思いついた。ありがとう、「しずかなインターネット」を開いてくださった方。

訪問日:2023年12月19日(火)16時
「昨日、コーヒーミルが壊れてね」と、マスターの浜口博さん。かなりの年代物なので、いよいよダメかと思ったけれど、持ち帰って修理をしたら復活したとのこと。マスターは修理が得意で、家には修理工房とでも呼びたいような、工具がいっぱいの部屋があるのと、妻の陽子さん談。
復活したミル。

帽子みたいな蓋と、地球儀みたいな丸い粉受けが特徴的。「今時、こんなんないでしょ」とマスターが嬉しそうに目を細める。「ほんとですね。直ってよかったですね」とわたし。しばし三人で愛でた。
大変だったのは、運搬。このミルがめちゃめちゃ重くて、息子さんが身体全体でしっかと抱きかかえてなんとか運んだそうだが、とても持てたものではないと。昔の業務用の機械はみんな鉄の塊みたいなものだったんだよなあ。
大人の男の人が必死で抱えないと運べないほどの重たさを想像すると、さらに存在感が増して見えてきた。どっしりと力強い。ハマヤのご本尊様はあなたでしたか、なんて。

【甘党・喫茶ハマヤ】1951年創業
大阪市西成区花園北2丁目8−5(MAP)
(南海電鉄高野線「萩ノ茶屋」駅前)
12時から18時 日曜・第3月曜休み