ハマヤのお客さんは男性率が圧倒的に高い。7割、8割くらいにもなるだろうか。これほど男性率の高い甘党喫茶は、全国でもハマヤくらいだと思う。
「ここらへんの住人は男が多いからね」とマスター。
また、みな年齢も高い(推定70歳?)。これもこの地域の特性がそのまま反映されている(西成区の高齢化率は全国でもトップクラス)。
昨今のレトロ喫茶ブームやYouTubeでの紹介などで、若い人も増えているが、若い層でも男性の方が多い(男女比8:2くらい?)。
先日、二十代くらいの男性二人組がやって来た。
「ミックスジュースとクリームソーダとぜんざい2つください」
うまいうまい、と食べる二人。
「すみません、あべ川餅ください」と追加注文。
しばらくして「すみません、つけ焼きって何ですか?」
次々と注文する様子が、気持ちよくて、つい笑ってしまった。
「笑われたよ」
「お前がよう食うからや」
「いえいえ、違うんです。わたし、今、このお店のメニューを全部食べようと思って通っているんですけど、わたしが何日もかけて食べたメニュー数に、1日で追いつかれて、負けたーって思いまして」と、弁解した。
「こいつ、餅好きなんです」一人が言うと、言われた方が「その気になったらまだまだ食えます」と、高らかな勝利宣言。
勘定時、2人で2200円って言われてたっけ。
ハマヤで1人千円越すのはなかなかである。完敗。
【甘党・喫茶ハマヤ】
大阪市西成区花園北2丁目8−5
(南海電鉄高野線「萩ノ茶屋」駅前)
12時から18時 日曜・第3月曜休み