月末恒例、劇場ポスターを貼りに新世界へ。通天閣下へ向かう前にハマヤに寄る。
5回目のメニューチャレンジは「白玉ぜんざい」(350円)を注文。
普通のぜんざいはお椀だけれど、こちらは抹茶茶碗で。餅粉で作られた白玉がコロコロ浮かんでいる。
マスターの代になってからのメニューとのこと。お客さんが高齢になり、お餅が食べられないという人のために作ることにしたそう。
陽子さんから清水次郎長の「勝札」をいただいた。
「昨日、静岡から来られたお客さんが『ぜんざいが美味しかったから』ってくださったの。2枚もらったから、1枚どうぞ」と陽子さん。
「持っているとお金が貯まるって。こういうの、息子は興味ないさかい」と、マスターが続ける。
「お兄ちゃん(息子さんのこと)は清水次郎長って何をした人なんやって言うんだけど。そもそも実在の人なんか?って」
次郎長のことなら、わたしめの出番(笑)。
江戸後期に実存した侠客で、史実より講談などで誇張されていること、大衆演劇のお芝居でよく登場する人物であることなどを話し、
「裕福で侠客としては成功者だったから、この勝札もご利益があるかもです」と締めくくる。
わたしが初めて「勝札」を見たのは、6年前。劇団荒城のお正月公演のじゃんけん大会で当たった「金のお蝶さんセット」の中に入っていた。
その後、次郎長の生家にも行き、「勝札」が売られているのを見た。
手頃な値段で嵩張らないし、ちょっとしたお土産にぴったり。
静岡から来られたというお客さんも、何枚か余分に買って、旅先で縁のあった人にあげているのだと思う。
思わぬところで、次郎長の話になって、嬉しかった。