初めてのMRI

wan_kinako
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初めてのMRIを受けた。

まず、診察用の服に着替え待合室で待つ。特に空気感は重くない。1人で来ている人、付き添いがある人様々。大体4.5人くらいが待っている。

番号が呼ばれた。

看護師さんが注意事項を説明してくれる。(アクセサリー類、入れ歯、コンタクトなどをつけていないかのチェック。)

そのあと左手に大きい注射器をつけた注射(点滴が初めてだったのでびっくりした)を打った。痛みは特にない。

そして、それを自分で持ってMRIの部屋の前へ。そして呼ばれる。

お医者さんがMRIのところまで案内してくれる。まず近代的な装置のところに横になる。つい宇宙人に人体実験されるのではないかと思うくらい近代的だ。

体を拘束するような形で重い何かを胸に置かれる。そしてヘッドホン。頭を固定。これは身動きができない。そして左手にはブザー、右手には脈拍を図るもの。

「何かあったらブザーでお知らせください」

と言われる。何かってなんだ。

ついに出動。MRIの中に入った。すごく密閉された空間で居心地が良い。何か包まれているようだ。そして前には海の映像と微かに聞こえる波の音。心を落ち着かせるためだと瞬時に察した。

そしてお医者さんが撮影を始めるの合図。

「ぶぅううううううううう!!!」

「どっかーーーんばーーんわーん!!!」

「ぼぼぼぼばぼぉーーー!!!

「びーびーびーびーびー!!!」

この世の騒音を全て集めたような不快な空間に瞬時に変わる。初めは驚くも途中で慣れてくる。それもそのはずこんな状態を30分もやった。途中でお医者さんから「造影剤入れますねー」と言われる。

「薬を入れる!?どっから入れるんだ!」

少しテンパる。

「あっ、左手に点滴が刺さっているんだ。」

音に注意がいってるので忘れていた。

人は針が刺さっていても環境によっては忘れることができる。なんとも頼もしい。

そして検査がおわった。

頭がぽわーとする。騒音の空間から、日常に戻ってきた。

初めてのことが歳を重ねるごとに減る。そして初めてのことをする怖さ、高揚感までも薄れてくる。

治療のためだから良いことではないのだけども初めての体験をする機会ととらえるととても良い機会であった。

これからもやったことないこと挑戦してみようと思った1日でした。