季節によって姿を大きく変える上野公演周辺を訪れるのはいつも楽しい。
春は桜が満開で、夏は青々とした葉から刺す強い木漏れ日と噴水の水飛沫、秋は乾いた風に舞う色づいた木の葉、冬は葉が落ちた枝から覗く透き通った青い空。
1人で寝っ転がりながらそれらを眺めるのがとても好きだ。
だけどそれ以上に大切な人と歩く公園が1番だって思っちゃったな。
最近1人遊びをよくする。美味しいものを食べたり何かの展示に行ったり、映画を見たり。
学生の頃とか、時間が有り余ってる時はよくそんなことをしてたしそれで満たされる自分がいた。
もちろん今だって1人で何かをするのは楽しいし時に必要だと思うけど、ふと我に帰ると途轍もない寂しさが心を支配してくる。
以前はそんな感情になることが少なかった記憶。
なんでかなって考えた時に、人と何かを楽しむことの充実感を知ってしまったからだと思う。
自分以外の誰かと、時間と感情を共有することの尊さを。
友達で満たされる部分もあれば、家族で満たされる部分もある、恋人でしか満たされない部分もある。すべてにおいて満たされるなんて贅沢なのかもしれないけど、満たされたいって思うことって悪いことじゃないでしょ?
自分に嘘はつきたくないから。
今だって君には素敵な家族もいて、友達もいる。これ以上なにを望むの?と友達に言われたりもした。
それはそうなんだけど。
でもやっぱり何かがかけてる感覚ははあるよ。それは事実。
絵柄はわかるけど、ピースの欠けたパズルじゃ気持ち悪いでしょ。それと同じ。