・今年からリーグワンは中断期間を利用し、ニュージーランドの強豪クラブチームを招き、日本の上位チームと親善試合を行う「クロスボーダーラグビー」を開催している。サンウルブズ解散後、久々にスーパーラグビーを日本で楽しむ機会を得たと言えよう。元々自分は表題の試合に観に行こうと計画していたわけだが、チケットを買う前にある方面から割引案内のメルマガが来たりして……。ワイルドナイツは歴史的勝利を収めたが、サンゴリアスは完敗。集客に懸念があるのだろうか。ひとまず、手頃な値段でカテゴリー3の座席をゲットした。
・手ぶらで日本遠征を終えたくないチーフスと、リーグ戦につながる発見が欲しいスピアーズ。試合は一進一退で面白いものだった。チーフスに先手を奪われる苦しい試合だったが、フォワードもバックスもそれぞれ見せ場をつくり、30-35の惜敗でまとめられたのは健闘の部類に入るだろう。久々に見た根塚の躍動、そしてリアム・ウィリアムズの手堅さに唸らされた。
・発見の多いゲームだった一方、観客は1万人を割り寂しさも残る。サンウルブズ時代に感じた「真剣さ」の要素も薄かったと言わざるを得ない。やはり「負荷の強い親善試合」の域は出ていない。ロビー・ディーンズが釘を差したくなる気持ちもわかる。
・課題は多々ありすぎるが、「クラブ単位での日本・海外比較」ができるモノサシを得たことは、やはり意義深いものである。リーグワンが「世界」に目を向け、歩を進め続けるために、今後の継続開催にも期待したいものである