「2023年報道写真展」に行ってきた話(2024.02.12)

waratas
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・横浜のみなとみらいに「ニュースパーク 日本新聞博物館」という、日本の新聞や報道の歴史をまとめた博物館がある。そこでは毎年「報道写真展」という企画展示を開催している。その名の通り、その年の様々な報道写真を展示するという企画展だ。

・2020年春、コロナ禍の始まりだったこの年。どこかしこもスポーツイベントが中止になる中、僕はこの企画展に足を運んだ。当時は博物館や美術館が数少ない「生きたイベント」を開催している場所だった。改元やラグビーワールドカップなどの思い出が、いつも以上に遠くの出来事に感じてしまった。この体験が心と体にこびりついてしまったのか、以来毎年足を運んでいる。

・2020年代はコロナ禍から始まり、それが収まりを見せると次は東欧や中東で戦争が始まる。写真を眺めるたびに、動乱の時代を感じざるを得ない。その一方で、2023年の写真にはどうも胸に残るものが少なかった。少なくとも国内のニュースにおいては、穏やかな写真が多かったと感じる。これはもちろん、写真の巧拙の問題ではない。イベントが少なかったから? それとも、国内で発生している問題は表出しているものではなく、内なるものが多かったからか……?

・と、柄にもないことを記してしまったが、報道写真展にはこのようなハッピーな写真(?)や美しい風景なども多々揃えている。個人的には毎年1〜2枚ある東スポがチョイスした「良い意味でしょうもない」(今年はキャンドル・ジュンの1枚だった)ものがツボ。ぜひ、足を運んで確認して欲しい

@waratas
ワラサン出版社の和良拓馬です。よく出没する場所:神宮球場、秩父宮ラグビー場、三ツ沢球技場、ギオンスタジアム、東京競馬場、大井競馬場、よしもと有楽町シアター、横浜駅からみなとみらい間など。そんな森羅万象への小ボケと職場への嘆きを呟く社会人13年目です