メイショウタバルとブラストワンピース、そしてジャスティンミラノとダノンキングリーのこと(2024.04.21)

waratas
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・2024年の牡馬クラシック路線を予想し、レースを眺めていく中で、僕は2頭の馬に注目していた。1頭目は皐月賞で本命を打ったメイショウタバルであり、2頭目は同じく対抗を打ったジャスティンミラノである。

・【毎日杯を1分46秒5以内で走り、勝利した馬は強い】。キズナ、アルアイン、シャフリヤール。後にGⅠを勝利する馬がズラッと並ぶ。2024年の勝馬であるメイショウタバルも【1分46秒0】で駆け抜けた。しかも、重馬場で。これは本番でも買わねば! 単勝7倍は妙味があるとすら思っていた。思っていたのだが……

・毎日杯勝ち馬には苦い思い出がある。それが2018年のブラストワンピースだった。【1分46秒5】で走りきり、かつ2着とは2馬身差。これは強いし、買いたくなる。ただ、ダービーへの直行ローテが発表されると不安になった。毎日杯からダービーの直行は死のローテ。そんな格言を無視し、僕は単勝をしこたま購入した。

・ブラストワンピースについては、ダービー後も馬券的な相性が悪かった。新潟記念と有馬記念は軽視し、菊花賞で重い印を打つ。自分でもどうしてこうなったのか? が良くわからない。さらに、3年後の日本ダービーで「毎日杯からダービーの直行は死のローテ」を思い出した僕は、シャフリヤールを無印にしたのである。1分43秒9という走破タイムを信じることができず。

・なので、この逸話からの教訓としては、「とりあえずどんなときも、メイショウタバルの単勝は買っておく」ということだ。少なくとも今年中はその方針を崩さない。僕の頭の片隅にある、ブラストワンピースへの苦い思いが解消される。その日を信じて。

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・戸崎騎手が騎乗した共同通信杯勝ち馬。この経歴を振り返ると、やはりジャスティンミラノにはダノンキングリーの記憶が重なってしまう。もっとも、前者は勝者であり、後者は3着である。チャンピオンとチャレンジャー。追われる者と追う者。立場はくっきりと異なる。

・ダノンキングリーに関して言えば、やはりダービーの記憶が強烈だった。「この血統は間違いなくダービー向きだ!」。3歳春の時点で距離云々を言うのはナンセンス。サートゥルナーリアには目もくれず、単勝をしこたま買っておいた。好位から良い持続力で脚を使えていた。まさか、逃げ馬がもう1頭、はるか先にいただなんて……。僕が「一番悔しい予想は何か」を挙げるとするならば、この「ダノンキングリーのダービー2着」は間違いなくノミネートされる。

・ジャスティンミラノとダノンキングリーの血統構成はなんとなく似ている。ディープインパクト×ストームキャットの米国系中心の配合で、奥底にはノーザンダンサーのクロスがある。そう考えると、まさにダービーでも十分走れそうな下地がある。馬券の中に組み込むべき1頭だ。ただ、それは頭で買うか、連軸で買うかは、少し悩ましい。ダノンキングリーの記憶、あと、「戸崎圭太の日本ダービーは、的場文男の東京ダービーと同義」というマイ格言(!?)。いやはや、ダービーの予想は難しい。ひとまず、本番が来るまでもう少し、過去のアレコレを精査する必要があるかもしれない

@waratas
ワラサン出版社の和良拓馬です。よく出没する場所:神宮球場、秩父宮ラグビー場、三ツ沢球技場、ギオンスタジアム、東京競馬場、大井競馬場、よしもと有楽町シアター、横浜駅からみなとみらい間など。そんな森羅万象への小ボケと職場への嘆きを呟く社会人13年目です