こちらの共テもどきの解答・解説です。
【解答】
問1 ③
問2 ①
問3 ③
問4 ①
【解説】
⚠️以下、第2部や4周年のネタバレ注意
問1
a アーサーが北の国に捨てられたのは4歳のとき〈※1〉。現在アーサーは17歳であるため、オズとアーサーが出会ったのは13年前のこと。
b ラスティカとクロエが出会ったのは、クロエが13歳になった頃〈※2〉。現在クロエは20歳であるため、7年前のこと。
c ミスラとルチルが出会ったのはミチルが胎児だったとき〈※1〉。現在ミチルは15歳であるため、15年以上前のこと。
よって、c(15年以上前)→a(13年前)→b(7年前)という順になる。
正解は③。
※1:メインストーリー第1部より
※2:クロエ親愛ストーリーより
問2
① ○
エレベーターはムルが作ったと思われる。
欠片のムル
「誰がエレベーターを作ったと思っているのです?」
――2部19章10話「冷たい瞳の案内人」より
② △
ムルは人造魔法使いの研究は行っていたが、倫理的問題などを考慮して途中で研究を止めた〈※3〉。
人造魔法使いを完成させたのは(欠片のムルが関与している可能性はあれど)少なくともムル本人ではないため「最も適切なもの」とはいえない。
③ ×
アルティマは西の国の魔法科学兵器だが、今のところ(欠片のムルが以下略)ムル本人がそれを作ったという記載はない。
④ △
ムルは飛行船の設計はしたが、兵器の搭載は予定していなかった。ムルの設計図を元にして、飛行軍艦を設計したのが西の国の人間・ベンジャミンである〈※4〉。
また、ベンジャミンが設計した飛行軍艦は現在も西の魔法科学兵団で運用されている様子がうかがえる〈※3〉。
正解は①。
※3:メインストーリー第2部より
※4:西バラッドより
問3
◎開始
オズとフィガロは世界征服をしていた際に、ベネットの酒場に立ち寄った〈※5〉。
また、シャイロックと馴染みの客がベネットの酒場で「オズが北の国を征服し始めた」という話をしているシーンも見られる。
長い金髪の魔法使い
「オズが北の国を征服しはじめて、他の魔法使いたちが、次々、土地を追われているんだ」
――「きっと、きみと奇跡を」1話より
そしてこの「オズが征服を始めたことによって土地を追われた魔法使い」のひとりが「アダムズ島を占拠した北の魔法使い」である〈※6〉。
よって、オズが征服を開始した時期は「ベネットの酒場の営業開始より後」で「アダムズ島が占拠されるより前」と推測される。
したがってb。
※5:ベネットの酒場「友好の証」より
※6:4周年イベント「きっと、きみと奇跡を」より
ベネットの酒場は700年前にできた、って話がどこかにあったはずなんですがソースになるエピソードがどれだったか忘れました……
1/16追記:上記の話はシャイロックの親愛ストーリーで出てくるとメッセージで教えていただきました! ありがとうございます!
◎中止
オズが世界征服をやめた後、世界は戦乱の時代へ突入した。その時代に、中央にあったグランヴェル王朝の前の国家は滅んでいる。
レノックス
「支配者を失った世界は、前代未聞の権力争いになったそうです。
国同士が争って、内乱もあって、中央の国はグランヴェル王朝の前の国家が滅びて」
――レノックス親愛ストーリー「星空の下で誓う事」より
よって、オズが世界征服を中止した時期は、グランヴェル王朝の前の国家が滅ぶよりも前となる。
したがってc。
正解は③。
問4
① 誤り。
グランヴェル城が建てられたのは、ブランシェット城の後である。
ヒースクリフ
「中央のグランヴェル城が建てられるよりも前なので、かなり昔ですね」
――ブランシェット城「スポットゆかりの話⑴」より
② 正しい。
6人の魔法使いが市民の半数を殺したこの事件は「雨の街の惨劇」と呼ばれている〈※3〉。中央の国ではこの頃に魔法管理省が設置され、現在はドラモンドが魔法管理大臣を務めている。
③ 正しい。
当時、並外れて豪奢だったフェルチ家の城は「サファイアの城」と呼ばれ、オズが世界征服中に拠点にしたこともあった。フェルチ家が没落して400年ほど経つ今となっては、豊かの街に城の柱のみが残っている〈※7〉。
④ 正しい。
ブラッドリーが収監されたのは100年ほど前のことである〈※3〉。討伐隊を主導していたのが中央の国だったこともあってか、ブラッドリーは中央の国へと連行された。
ミスラ
「中央の国に連行されていく、ブラッドリーを見かけたんです。どこでだったかな、吹雪の中……」
――2部4章8話「重なる記憶」より
正解は①。
※7:豊かの街スポットエピソードより
解説は以上となります。
この先は読まなくてもいいやつ
折角なので、私があの世界の時系列を見ていて「魔法使いの約束、なんて面白いんだ……」と思う点を2つ、書き散らします。
1. 廻り廻って
ムルがスノウに言ったことが起因して、双子が殺し合って、ホワイトが亡くなって。その影響でオズが世界征服をやめて。さらにその影響で戦乱が溢れて。この戦乱が中央の国の革命に繋がったり、ムルがパトロンに困ってフェルチ家を訪れる理由になったり……。
まさにバタフライエフェクト、風が吹けば桶屋が儲かる。歴史の面白さはここにある。
もっとシンプルに言うなら、ムルが好奇心からスノウに言葉を投げかけたら、廻り廻ってムルがパトロンを探す羽目になっているんだから面白いよね。というのが1点目。
▲もっとも、ムルは「またお前か」案件が多いため、他にも色々起因してそうではある。
2. 巡り巡って
レノックス
「中央の国はグランヴェル王朝の前の国家が滅びて」
ヒースクリフ
「戦争で東の王家が衰退の危機に陥ったとき、この土地で陛下を匿って助けたらしいです。それをきっかけに、ブランシェット家は有力貴族になったみたいですね」
戦乱の時代の中。中央は国家が滅んで革命が起こった一方、東はブランシェット家の助力もあって今に続く王家が生きながらえた。
結果として、中央ではグランヴェル家が新たに王家として成立し、東ではブランシェット家が国でいちばんの有力貴族になった。
そして今、革命を起こした者/王家を助けた者の末裔であるアーサーとヒースクリフが、同じ屋根の下で暮らしている。正反対の道を進んだ者たちの子孫が、巡り巡って。
そう思うと、アーサーとヒースクリフが生活を共にしたり誕生日を祝いあったりしている今が、なんだか奥深いものに感じられてしみじみする。こうして歴史が奥行きを広げてくれるのも素敵だし、それだけ世界観が練られている魔法使いの約束も最高に面白い。
▲彼等が国を背負って対立する未来がないことを祈るばかりです。攻め入らないで……
さて、ここまで読んでいる方がいらっしゃったら、まずはお疲れ様でした。ものすごく私の嗜好に寄った共通テストもどきですが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それではまた、機会がありましたら。