知ってはいても見たことのなかった風景やその声で再生されないのが不思議なくらい聞き覚えのある台詞がそこかしこにあった
忘れていくのと並行して心の中に染み込んで意識の外で傍に居てくれるようなかたちのないものが映画になって残された、なんてなかなかできない体験だと思う
制作前のステイトメントに記載された監督の文章以外の前情報は殆どナシ、出演陣すら知らされていないまま観ると登場時の衝撃がハンパない
周りの人もきっと同じ気持ちで声に出さなくても空気がどよめく感覚が嬉しかった
共感ではなくて共振、そして共犯になれたことをとても光栄に思った日