耳鼻科に行くということで午前休をとり意地汚く寝る。スウェットに腰がゴムのパンツ、海外旅行中に気温が下がりすぎてユニクロで買ったジャケット、台湾で買った帽子をかぶって防備を完全にして外に出た。それでも寒い。自転車で走ると中綿の入ったジャケットが覆ってない部分がよく冷えた。待合室では発熱している人が「ごめんなさい熱がある方は外で、でも寒いですよね、大丈夫ですか? なんだったら中でも、外寒いから、大丈夫ですか?」と気遣われながら外に出されていた。新型コロナウィルス感染症に罹患して以来喉の奥に痰が絡む感じがしていて、吸ってもらえるかと期待したら内視鏡で喉を見せられただけだった。鼻から奥にチューブが入る感覚が得意な人いるのかな。
病院からの帰りしなに八百屋に寄ってなにがしか野菜を買ったあと、出勤前に朝食のような昼食のようなものを摂る必要に駆られ、でも何をするにも面倒な気持ちで朝マックを持ち帰った。ネギの刺さったエコバッグをぶら下げているのに、コーヒーの入ったビニール袋とグリドルの入った持ち手のない紙袋の2つを渡されそうになったのでまとめる袋を求めた。カゴにエコバッグ、片手にマクドナルドの袋をぶら下げながら自転車をこぐ道すがら、3種類の物体は持てないと思っていたけど、よく考えたら紙袋はエコバッグにまとめてもよかった。マックグリドルは食べるたび脂質と糖質のことが頭に浮かぶ。口にするたび罪悪感を覚えるような物をそれでも食べるのは自涜かもしれない。
職場はみんな大変そう。早めに辞去して野菜の無水蒸しを作った。白菜と蓮根とネギと春菊に鶏胸肉を重ねてから茅乃舎のだしパックを破ってまぶして、すこし酒とオリーブオイルを入れて弱火にかける。30分ほどフィットボクシングをしてから鮭を焼いた。肉ではなくて魚を食べないといけないという気持ちだけはあって、運動と同じく罪悪感と焦燥感が動機なので、サボる理由探しばかりして習慣としてあまり身につかない。歯磨き、保湿、風呂場の鏡の結露を拭き取る行為等は毎日続けることで思考を経ない行動として体得されるのに対して、思考と欲求を伴わざるを得ない行為ゆえに身につかないのではないか。
きちんと時間をかけて蒸したので、昨日の蓮根にはやっぱり火が通ってなかったことがよくわかった。