昨日のうどんの残りを温めて朝食。のんびり本などを読んでいたら10時半からの散髪に遅れそうだったので慌てて出かけた。美容室ではスタッフの一人が咳をしていて、その後オーナーとの電話で「風邪と診断されました」などと話していたので休んでほしいなと思う。髪の毛を真剣に伸ばそうと考えていることを伝え三ヶ月の計画を組んだ。
珈琲館でお茶をして、書きかけだった小説の続きを書こうとしてはかどらず、そのまま隣駅まで歩きながら小説のことと忘年会のプレゼント交換を何にするかということを反復横跳びで考えた。目の端を過ぎる西武線沿線の東京はほとんどの家に庭も垣根もなくて、どの玄関も出るとすぐ(アプローチもなく)道に面している。ベランダのない住宅は通行人のすぐそばに洗濯物をぶら下げていたりすることもあるので、垣根に囲まれた庭で洗濯物を干す文化圏(田舎)で育った自分にとってはいつ見ても新鮮だ。文化の衝突……と思う。洗濯物や下着に対する"個人的なもの"という感覚に突きつけられる違和。などと考えていると(でもやっぱりこれはあんまり普通ではないよな)と己の常識の正常性バイアスが働きそうになるけど、他人の普通はわからない。
途中で見つけたぎょうざの満州で昼ごはん。いちど入ってみたかったのだ。定食につけられるライスが白米と玄米で選べること、小のサイズがまさにあるべき小サイズであることにいたく感動する。味は特に記憶に残っていない。
結局そのまま3駅歩いて、途中で明日館や婦人の友社を眺めたりなどして(目白の住宅には垣根がある)池袋に着いた。1人のプレゼントをギャル短歌七七というボードゲームにしたので、もう1人はギャルっぽいラベルのクラフトビールにしようと北千住のびあマまで遠出した。それなりの値段がする。自分の分も含めて何本か購入。
帰宅後、世間話程度のメッセージを送ったKから電話があり、お互い暇なので2時間弱ほど話した。池袋西武のザ・ガーデンが閉店するという話題から、毎月25日にもらえた1日1品にだけつかえる割引券の話になり、お互い同時に「スギ薬局みたいな」と表現したので笑った。二人ともスギ薬局のチラシの15%割引券を愛用していたのだ(いまもアプリのクーポンは愛用している)。そのままなんとなく昔話になる。記憶にあるちょっとした仕草や聞いた言葉について言及すると、なんでそんなことまで覚えているのかといつものごとくKが笑う。茫洋とした記憶のなかで特定の事象だけ覚えていることはよくあるし、Kだっていつか地元を案内してくれたときにこちらがVネックのTシャツを着ていたことをなんども言うんだけど。そのうち練馬の美術館に行こうという約束をして電話を切った。
パンケーキの残りを食べようと思って蜂蜜の瓶を温めていたところ、先日買った手羽先の残りを発見したので干し豚バラ肉と野菜と一緒に蒸籠で蒸すことにした。
蒸し野菜はだいたいポン酢で食べる。