前夜にきちんとアイロンをかけ、寝起きもさほど悪くない起床。取り分けておいた昨夜の炒め物とスープで朝食。食後に駅ナカで買ったマロンタルトを食べるも、ぼんやりした味でケーキ欲は特に満たされなかった。タルト部分がパイ生地だったのも悲しい。
職場は今日も騒がしい。やけに攻撃的な人に低姿勢で返答して終わったあとに落ち込むなどする。そのほか昼食に豚しゃぶサラダを食べていると、ひょうきん者を自認しているであろう定年後雇用の男性に「豚の覚醒剤ですな！（ガハハ」と言われ対応するなど
人の仕事を手伝ううちに内輪の忘年会の時間ぎりぎりになり、駅では大して混んでもいない電車に乗り込むのに横入りされさらに気が滅入った。乗り換えの5分でプレスバターサンドを妥協のお土産にして茗荷谷へ。住宅街にあるお店は店内の飾り付けが赤と緑を基調にしていてクリスマスを感じる。蟹とホタテ、鯛と蝦夷鹿など食べ、デザートで誕生日を祝われやや恐縮。隣席でどんどん酔っていく上長は話を繰り返し始め、フレンチでこういう酔いかたを見るのは珍しいなと思う。物静かな先輩は何を感じているのか不安、後輩は気を遣ってくれているのが分かり、2回目の開催になるこの会がどういうものなのかの判断はつかなかった。
上長たちと駅で別れて後輩と歩く。当たり障りのない職場の話をして、途中彼女のパートナーの話に触れられ急に元気になって色々聞いた。自分が接していない、あるいは耳にだけしていた舞台文化の理解が深まり、と同時に世界にはいろいろな人がいていろいろなことをしているという単純なことを思う。己が何かに特化していると自認する人間がその他の人間を指して発する「一般人」などという言葉は、自身が異端たり得ると信じたい人間を慰める虚構でしかない。
途中の地下鉄駅で別れ、そのまま歩いて帰宅。職場の飲み会の後にだいたい気分が沈む理由を考えながら日記を書いた。