3月

whitenights
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公開:2026/3/1

三月になってしまった。オーケーで外国産の大容量トリュフチョコを買って食べているのだが、一粒一粒が強烈に甘い。でも口の中が寂しくなるとすぐに何か食べてしまう子どもみたいな性質だから、食べるのをやめられない。気持ち悪くなってきた。

今日は一日のサービスデーということで、早起きしてワイズマンの「ボストン市庁舎」を観てきた。2018年秋から2019年冬にかけて、当時市長だったウォルシュ氏を中心としたボストン市の活動が記録されたドキュメンタリーである。274分の長尺で、市長や市警察やらなにやらの長官たちの会議、地元野球チーム(ボストン・レッドソックス!)のワールドシリーズ優勝にかかる会見やパレード、退役軍人たちの集会、高齢者たちを集めて詐欺電話に備えるようにと呼びかけるビュッフェ・パーティー(市長自ら参加して呼びかけていた)、大麻販売施設設置にかかる起業家?と地域住民の集会、ホロコースト・メモリアル、道路の渋滞や違法駐車に対応する職員、住宅トラブルに対応する職員、ごみ収集や街路樹の剪定作業、ボストンの建築物や商店、道路、街並など、公私にわたる市の姿が淡々と映し出されていた。かなり「働いている」感があったので自分の仕事のことを考えて胸が痛くなりもした。市長、市職員、市民、経営者、女性、委員会の長、大学の職員など本当にさまざまな人が、市政を変えよう、自分の責務を全うしようと「語る」のだが、それが凄まじかった(正直凄まじすぎて眠気を催すものもあった)。自分はこんなふうに語れない。あと市職員の採用枠にラテンアメリカ系の枠があったり、市が建設業界の経営者に女性やマイノリティの経営者と積極的に契約を結ぶことを義務付けたり(?)、市長の第二期就任演説の結びの言葉がマイノリティへのサポート、ジェンダー平等の実現、LGBTQの権利の保護を呼びかけるものだったりと、アメリカの裕福な自治体が多様性に対して寛容なのは知ってたけど、市がここまでやってくれるのかと、日本ではちょっと考えられない光景に驚いた。さらにあくまで表向きの話ではあるが、失業率が低下したり格差が小さくなったりと実績も上がっているようだった(もちろん不平をいうマイノリティもいたし、そんなに上手いこといってるのかという疑問もある。しかも白人の財産の中央値が24万ドル?なのに対し黒人は8ドルとか凄まじい数字も出てきた)。しかし、彼らの語りを聞いていると、これらのマイノリティもマジョリティも含めた多様な人びとは、市を構成する要素であり、彼らの暮らしがよくなることが市の発展につながるのだから、弱者や恵まれない人を積極的にサポートすることは、(ときにそれは優遇に見えるかもしれないが)何もおかしなことではないと思わせられる説得力があった。よくヤフコメなどで、「政治家は属性や性別ではなく能力で選べ」という風なことを言っている人がいるが、ある属性、ジェンダー、地域、コミュニティの声を届けられる、利益を重視できるというのはそれだけで能力だよなと思った。また、市長は、顔を合わせて関係を作りながらさまざまな制度を整えてくれたオバマを評価し、もちろんトランプのことははっきりと批判していた。ゴミ収集車が強力すぎて、普通の燃えるゴミから木製ベッド、マットレス、鉄製などの日本なら粗大ゴミとして回収するであろう家具まで回収の段階でバキバキに粉砕しまくってたのがよかった。粗大ゴミという概念がないのか?あのワンシーンだけでアメリカの豪快さがわかった。あと実は2015年くらいにボストンに行ったことがあるので個人的に何か懐かしさも感じた。

そのあとは疲れていたけれど渋谷から新宿まで歩いてみた。一時間かからないくらいだった。いい感じの建物もあった。

会話禁止カフェに行こうと思ったけどどうせまた満員だろうなと思ってやめた。

@whitenights
長めの文章を書く練習、リハビリ。