恥ずかしい事に「ながら食べ」が癖だ。これはあまり治りそうにもない。まともだったのは鯖君と付き合って少し経ったくらいまで。そこから紆余曲折あり鯖君と私はほぼ毎日会わなくなった。別れるかな、別れないかなの首の皮一枚の中私はこの癖を思い出した。そして少し解き放たれた気分になった。
「本を読みながらご飯が食べれる!」と。
スマホより断然崇高な雰囲氣がする。崇高というより頭が良さそうというか。時間を無駄にしていない感じ。本当は物凄くお行儀が悪い事もわかっている。先程だって星野源さんの「そして生活はつづく」を読んでいたのだから。
けれど、ここは私の城で、私の国だ。この中では私が一番の権力者なのでほんの少しだけ許してほしい。本当にほんの少しだけ。
夜ご飯に使おうと思っていたチーズがカビていた国の女より。