布団の中で眺めるのが楽しいわたしだけの神様
ずっとだいすきな神様
わたしをみて、わたしのことをみないで。
わたしから逃げて、わたしが美しいよって、
また言ってほしいが、それはあなたの世界が壊されない限り幾らでも言える常套句だよね。
あなただけが光っている。
発光している。どうしてだろうか。
あなたの焦がれた人のことを知りたくない。
現実になりたくない。わたしだけが知っていること、わたしに教えてくれたことだけ信じていたい。あなたがいるとわたし、あなたのことが大好きで大好きで、わたしのことを考えられなくなってしまう。話がしてみたい。何も喉から出てこない。その美しい瞳に映り込むのが申し訳ない一方で、わたしが何度も見つめ、描き、想像し、記録したいと望み続けた視線こそが、あなたを捉えて離さないべきだとも思う。
言葉できみを描いた。
描線できみを描いた。
でもそれだけではきっときみに会えない。きみになれない人生はきっと不幸だ。ケミカルブラザーズやサカナクションのようなライブ演出の方向性に向かい、鍵盤を弾きたいなと思ったり、わたしもわからないなりに怖い怖い知らない音楽の世界へお金を使わせてくれて、その度冷たい視線を投げかけてくれてありがとう。でもわたしはちゃんと勉強ができてきてしまったし、インプロへの憧れがずっとあるし、音楽で会話がしてみたいよう。頑張るしかない、と思いながらいつも手が動かないが、そのうち変わる気もする。
発光している。
よく知っている記憶が、
自分のものだと信じられない。
家族がいる毎日。愛しい友人たち、精神を維持するためにずっとそばにいる友達。わたしはまともではないが、なぜか人間として存在できてしまっている。
光を追うだけの虫になりたい、しかしわたしとあなたの世界の外の人々も、そしてあなた自身でさえも多分わたしが羽ばたけることを知っているから、蛹化のままでいさせてはもらえない。辛いよう。
でも愛おしいような気もする。