3/29の日記

wostok
·

親友の誕生日!お誕生日おめでとう!

わたしたちは高校生の時にたまたま出会って、大学になって再会して、そこからずっと一緒だったね。そっかー、誕生日か。普段そんなに連絡を取り合うわけじゃないけど、クリスマスのアフタヌーンティーのこと今でも覚えてる。大好きだよ〜〜〜。

もしわたしが結婚式のスピーチすることがあるならあなたの結婚式かなって思ってたのに、呼んでくれないじゃん〜!!ねぇちょっと!!まぁでもお互いさまか。

多分当日式場にいて、さらっていくと思うから、準備しててください。東京で一緒に暮らそう。賢くて自他境界がハッキリしているあなたのこと、すごく好きだよ。おめでとう!

ーーーーーーーーー

電車に乗っている。

ジェフミルズの新譜を聴いて、サイードの『音楽のためのエラボレーション』を読む。アドルノ批判っぽいな〜。

アドルノ読んでないから、マジで分からん。訳文自体は平易で読みやすいんだけど、知らない人の話が続くので、実感を持って捉えられず、なーんも分からんという感じ。

アドルノが嘆いている、「クラシック音楽を演奏する燕尾服なんか着る人たちと、それを聴きに行く平凡な聴衆の差」なんて、もう絶望的に開き切っとりますがな。そういうのを嘆くことができる、教養主義の時代のひとだ。まぁ戦後だし。戦後すぐって希望に満ち満ちてそう。社会福祉国家が現実として機能して、経済は成長し、人類の進歩と調和とか言われちゃってね。でも東西ブロックの戦いはあり、核の脅威は今よりリアルだっただろうけど。

いけない。読書の最中に余計なことを考えてしまった。あまりに分からないので、ジェフミルズを止めて、文中に出てきたピアニストの演奏を聴く。

マウリツィオ・ポリーニ。

ショパンのエチュードを完璧に弾いた人だとか。

ポリーニのことがそもそも分からんので、ポリーニのことを書かれてもやっぱり分からんな。でも、この本のおかげでポリーニのことを知ったので、次からはもっとよく分かるでしょう。

ちなみに演奏はすごく良かったです。ショパンが好きなので、好きなショパンが聴けたなという感じ。じゃあ嫌いなショパンってなに?えーなんだろ。わかる?

読書の最中に右に目線をやると、手がある。

ぼーん、とただ手だけが空中にある。指が折り畳まれ、開かれしている。わたしの顔の20cm先に、ただ手がある。

親指の爪には縦皺が入り、手全体も乾燥して少し浅黒い。年季の入った、働き者の手の感じがする。直感的に男性かなと思う。手の無骨な感じや、その動きから、なんとなく。

手の根本を探して、視線を少しだけ上にあげると、おそらく女性と思しき人が立っていた。確証はないけど、姿や髪型は女性。

男女の認識って曖昧なんだなーと思う。『トランスジェンダー入門』で「実際に私たちの社会で重要性を持っている「身体の性的特徴」は、ここに列挙したような(筆者加筆:背の高さ、髪の長さ、骨格など)雑多なものであり、それらの複合的な組み合わせに基づいて、私たちは他人の性別についての情報を取得したり、あるいは誤って取得したりしています。」(周司あきら、高井ゆか里『トランスジェンダー入門』集英社新書、2023年、23頁。)と書かれていた。

わたしはその人の爪と手の形で、男性だと判断して、次に、立ち姿や髪型から女性と判断した。外性器はもちろん見ていない。日常生活で認識される「性的な特徴」に基づいて推測される「身体の性」は、当人の実態と異なることがある。まさにその一例だったのかもしれない。

夜、サイゼリアに行ってエスプレッソトニックを自作した。不味くはなかった。めでたしめでたし。

明日はどんな日になるかな。

@wostok
日記を書いてます。