昨日の夜中、友人たちから「ニュース見た？」「ヤバいね」という連絡が届く。なんだろう。わからん。
その直後、銃撃事件があったことを知る。死者がその時点で11人。犯人含む。
すぐ友達に連絡する。友人、お世話になった人、あの場所にいそうな人たち。何かあったらどうしよう。すごく怖い。
ほとんどの人からすぐ連絡がくる。良かった。良かった。
でもAちゃんから、「Sと連絡がとれない」とメッセージがくる。
SはAちゃんに紹介してもらった人。友達の友達みたいなポジションだけど、帰国前日にすごくゆっくり話すことができて、また会おうねというやり取りをしていた。思い出の数は少ないけど、思い出深いやり取りをした人だった。
しばらくして、ある団体がInstagramで行方不明者リストを発表する。そこにSの名前が入っていた。怖い。生きているはず。生きている。絶対。
30分ごとに更新されるストーリーを何度もタップ、リロード、生きていてほしい、早く間違いだと分かってほしい。
少し寝て、起きたらSは発見者リストに入っていた。良かった。本当に良かった。
やることが終わっていないというのもあったけど、怖くて落ち着かなくて全然寝られなかった。長い夜だった。
起きて活動して夜になって、Sには負傷もなく、スマホも何もかも置いて逃げたため、連絡が取れなかったことがわかった。良かった。
でも、やっぱり別の10人を超える人が死んだんだな。私が通っていたあの場所で。そう思って、今もずっと悲しい。
銃撃事件が起こった4階は階段が通じておらず、エレベーターでしか行き来ができない不便な場所だった。
行方不明者リストに入っていた人たちは、耳が聞こえない人たちが多かった。見つかったのかもしれないけど。なぜだろうと思った。
犯人のプロフィールからして、どこかですれ違っていた可能性が高い。私の面倒を見ていた人が犯人の面倒も見ていたのかも。辛いだろうな。すごく。
友人たちから、少し時間が違えば死んでいたかも、何かあったかもというメッセージが届く。偶然性。私も観光ビザで居残ることを決めたら、あそこにいたのかもしれない。偶然性、そんなことで誰が死ぬのか決まってしまうのか。くそくらえ。
起きたいまも少し悲しい。