手帳を誰かから譲られて、開いてみたら、過去のページはぎっしり文字で埋め尽くされていた。
よく見ると、誰かを看取るまでの記録だった。
通院したとか、薬を変えたとか、淡々と事実を書き連ねてるだけだけど、丁寧に每日欠かさず書かれていて、看取った人と看取られた人の覚悟と愛を感じた。
感じながら、うどんをすする。
そこはバスターミナルで、私は自販機のうどんを食べていた。
通り過ぎていったバスの運転手は、ヒジャブを纏った美しい女性だった。
…という、夢を見た。
人の大切な物をうどんを食べながら読んではいけない。
しかしヒジャブを着た女性がバスを運転する姿はものすごくかっこいい。