ふらっと入ったバルで飲んでいたら、二人組の若い女性が入ってきた。
推定20代前半で、楽しそうにキャッキャ話していた。
うるさいとかじゃなくすごく楽しそうだったので、つい会話に耳を傾けていたら、
「ラビオリあるよー」
「えーラビオリってなにー?」
「えー知らないーなんだろうねー?」
と話していた。
えっラビオリ知らないの?!
と反射的に思った。
これが若いカップルならわざと知らないふりしてるのかなとなるが、二人組の女性である。
しかしよく考えたらラビオリって別に流行っている、流行っていた、というわけでもないか。
かといって一般常識という程でもないのだろうか。
サイゼにもある一般的なものともいえるし、あるいは小洒落たカフェで見かけるおしゃれ料理ともいえる、気がする。
そんなことを考えていたら、彼女らがラビオリを頼んだか聞きそびれた。
自分はイカスミのパスタを頼んでいたのでラビオリは頼めなかった。
年の功や趣味が故に知りえているものと、一般的に知られているものの差異の判断って、難しい。