漫画の広告って、どういうアルゴリズムになってるんだろう。未だによくわかってないのだけれど、チョイスとチラ見せ具合が秀逸なので高確率でひっかかってしまう。好みを把握されてるのか、その時推したい(あるいは広告費を払った)漫画が出てくるんだろうか。両方かな。
これまで釣られていい意味で裏切られたのは「親なるもの、断崖」で、ちょっとムフフな遊郭の話かな……?!と思ったら結構ちゃんとした女性の人権や戦争の話だった。2部の展開やお祖母ちゃんの行動は実は……のところ泣けた。今でもよく読み返してしまう。
「ほたるの嫁入り」も往年の夢小説を読んでいる感覚ですごくよかった。やべーイケメンにおもしれー女って言われて付きまとわれる話、なんぼあってもいいですからね。
「裏バイト逃亡禁止」も好き。橙ちゃん回イロモノなのに、広告に出てくるの橙ちゃん回ばっかりで詐欺な気がするけどうまく釣ってる。
広告に似て非なるもの、Kindle Unlimitedで読める漫画も釣られると楽しい。最近「ヤバマン」を読んだ。タイトル的にちょっとあれだけど、「ヤバい住人しかいないマンション」の意なのでいかがわしい言葉ではない。ただししょっぱなから性的なシーン盛り沢山なのでダブルミーニングかもしれない。ジャンルはともかくとして、この漫画、すごく感動した。何にかというと、最後まで読めたからだ。普通こういう復讐系の漫画って、これからどうなっちゃうの?!ってとこで無料は終わるものだと思ってたので、ちゃんと最後まで読ませてくれて感動した。ありがとう。サスペンス的な要素もあってお話も面白かった。女性の絵はきれいなのに、男性の顔は醜悪なのもよかった。内容的にわざとそうしてるのかなと思って、作画の人の別の漫画「描かない漫画家」をチラ見したらそっちも男性の顔は醜悪、というかコメディータッチだった。そういう作風だった。
広告戦略にまんまと踊らされているけれど、まあ楽しいし、いいよね。