楽しいか。楽しくないか。

wtbw
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公開:2026/5/3

2026.5.3

昨晩行ったイタメシ屋さんのシェフがかなりフレンドリーだったので「仕事楽しいですか?」と訊いたら「楽しくない」と返ってきて好感度爆上がり。"取材は全部断ってる"とか"人は来なくてもいい"とか、なんとなくやる気がなさそうな雰囲気なのに料理にはしっかりこだわりがある。自家製の野菜を使用し、独創的なのに気を衒った感じもない。ソースも含めすべて舐めたくなるほどうまい。シェフとしてのただならぬ矜持を感じてうっかり聞いてしまったのだ。

そしたら帰りの電車でマリ絵が「わたしがホテルのフロントで『小室山は楽しいですか?』と訊くのと、土屋さんがシェフに『仕事楽しいですか?』と訊くのと同じじゃない?」と言ってきた。以前彼女が、伊豆のホテルでフロントマンに「小室山(ホテル近場の観光地)は楽しいですか?」と訊いたことをわたしが冷笑したのをしっかり覚えているらしい。これには猛反論だ。

だってホテルマンは「楽しくないですよ」って言うはずない。けれどもあのシェフは、もしかしたら正直に「楽しくない」と言う可能性があった。だから同じではないのである。

この話を今日ヨヨにチクるように言ったら「う〜ん、同じかもね」と返してきた。はい? 同じじゃないでしょーーーがっ! 

でも多数決なら負けだ。また今度誰かに聞いて決着をつけたい。わたしはしつこいぞ。

2026.5.4

いまだに水道料金に対して納得がいっていない。はちみせの隣人さんに会ったので水道代を訊いたら「ええと……」と持っていたカバンをのぞいてゴソゴソと探してから「今ちょっとわからないですね〜」と言っていた。もしかしたらカバンの中に水道料金の明細がよく入っているのだろうか。でもだいたいうち(はちみせ)と同じくらいじゃないかな、と言っていた。あと、都市ガスとは契約していないのでガス料金はかからないらしい。なるほど、そのテがあったか。

2026.5.5

「こんにゃくが好きかもしれない」と言ったら、「そんなのはとっくに知ってた。見てりゃわかる」と言われた。わりと自分のことはわからないものだな。サザエとアワビとイカとタコとステーキと潮吹き昆布と味付け海苔が好きなことは自覚していたけれど、こんにゃくを度外視していたとはちょっと失礼だった。

こんにゃくは作るのがあんなに大変なのにどうして安価なんだろうか。わたしが知らないだけだろうか。とちょっと調べたら400gで一万円越えのしらたきがあった。そういうのはいらないんだよな。いらないけど、グルメを集めて食べ比べをするためだけに一回くらい買ってもいいかもしれない……とまたページを見に行ったら、次の発送は10月だと書いてあり、2027年6月まで予約を受け付けていた。こういう世界もあるんですね。

2026.5.6

「こめかみに湿布みたいの貼ってた婆さんって絶滅したのかな」とTwitterに書いていた。シミーズ姿(今でいうキャミソールみたいな肌着)で玄関前をうろうろしていた婆さんもふつーにいたけど、今だったらヤバいよな。

2026.5.8

津田周平 × 斎藤潤一郎2人展「五月のメランコリック」のため設営。斎藤さんは早めに完成。津田さんはかなり時間がかかっていた。あとから知ったが自分でやったことがほとんどないとのこと。それは悪いことをした。次からはわたしがやろう。設営後、ベランダでしばし津田さんと話す。どんどん暗くなっていくので、黒い影の中に少し光る目を頼りに会話してるようでホラーみがあった。ベランダにもライトはあるのだけど、つけるのも忘れて夢中になって話した気がするが、てんで思い出せない。なんだっけ?

2026.5.9

五月のメランコリック初日。伊野孝行さん、我喜屋位瑳務さん、oyumiさんなど、絵を生業としている人たちや編集者の方々が多く来てくれる。関心度高いな〜。終わってから伊野さんも呼び出して津田氏、東海林たぬきさんと下高井戸の中華へ。わたしはというと伊野さんが持ってきてくれたIllustration(玄光社)に夢中になっていたので何の話をしたか完全に忘れている。

2026.5.10

展示二日目。今日のハイライトは、斎藤潤一郎先生のお母様のご希望によりお母様&わたしでツーショットを撮ってもらったこと。しかも撮影はお父様である。わたしもご両親も斎藤TEEを着ていたので斎藤フェスのようだった。

年末に展示をしてもらう凡さんがまたきてくれた。前回、妹さんとぜんぜん似てないな〜と思ったけど、よく見たらメガネの奥の目がそっくりだ。

最近「タメ口をやめなければ…」と思いすぎて、脳内と言動が異常レベルなんです助けてください

とTwitterでつぶやいた。前にも書いたが、年長者や初対面の人にタメ口になるのは、ただのバカとか礼儀しらずとか思われて嫌われるだけなのでいい。でもここまで高齢になると、お客さんも関係者もほぼ年下だ。つまり「見下された・偉そう」と思われる可能性が高い。上からじゃダメなのだ。それだけは何としても避けたい。偉そうな人が大きらいなのに、そのきらいな人間になりかかっている。迂闊だった。小さい頃からタメ口人生だったけれど、今まさに高齢の壁にぶち当たっている。こんなことになるとは思わなかった。

話し方教室行こっかな〜って言ったら、斎藤潤一郎先生も津田周平画伯も「おれも行きたい」と言っていた。多分ウソだと思う。わたしは本気です。

2026.5.11

一旦展示作品を片付ける。大量の発送準備をするのであるていどのスペースがないと困難で毎回こうなる。いつも慌ただしい。作品を撮影・採寸などしてオンラインにアップする作業もあるし、告知もしなければならない。展示のドタバタで溜まっていたメールなどのやりとりも多い。いったいいつになったらわたしの生活というか仕事というかこういう毎日は落ちつくんだろう……と悶々としながら深夜まで仕事。

とはいえ上には上がいる。昨日は登山 → 今日は早朝6時から仕事 → そのあと友人の引っ越し手伝い → それからはちみせに来てさっきまで仕事していたヨヨにはかなわない。恐るべき体力だ。驚くべきことに、すべてにおいて「楽しい」という。尊敬というより、ただただ「すげー」と思う。別次元に生きている。あるいは人間の仮面を被ったヒューマノイドかもしれない。でも頭の匂いをこっそり嗅いだらかなり怒っていたのでやっぱ人間なんだろう。

2026.5.12

はちみせは、音楽が消えると隣室だかどこかの話し声(かテレビの音?)まで聞こえてくる。以前、一階のクレープ屋さんが、どこかの家のインターホンの音まで漏れてると言っていた。逆に言えば、はちみせの音楽も声も他世帯に漏れてるってことなんだよなぁ…(しかもうちら声がでかい)。

気をつけようと思ったけど、多分ぜったい気をつけないと思う。

2026.5.13

高いユンケルがずっと冷蔵庫にある。労いにもらったものだが「いつか飲むぞ。本当に疲労困憊の時に......」と、一切れのパンのように心の支えにしている。キューピーコーワゴールドドリンクは安いので、セブンでクーポンが出た時に買って飲んでるけどやっぱりユンケルはいい。効くかどうかはよくわからないけど何より味が好きだ。

通勤路↓

そして家からの眺め↓

下高井戸・桜上水周辺のこの土地にはまだ馴染めてない。わたしの街という感覚はほぼない。でも自分の家は好きだし、こうして見ると悪くない。

2026.5.14

先日から蚊に刺されっぱなし。数箇所刺された(と思っていた)。「ムヒが効かないんだよなー。消費期限でもあんのかな? 」と言ったら「そんなの聞いたことない」と言われた。翌日には腕時計周辺が痒くて外すハメに遭い、皮フがみるみる赤くなっていた。背中や胸、腰回りなど身体のアチコチに異変をきたし、最終的に薬の副作用だと気付くまで5日くらいかかった。そりゃムヒが効かないわけだ。ダニじゃなくて良かった。

仕事が早く終わったので、新しくできたイタメシ屋にHとパスタを食べに行く。ここもその上の古着屋もはちみせ移転候補にあげていた場所だったので興味もあったのだけど、長屋っぽい建物の二階部分の一部の壁が完全に崩壊しており中が見えている。その部屋は空室のようだが「頭上注意!」の警告看板が何個も置いてあって、物騒な雰囲気だ。最近契約した人は戦々恐々だろう。

前菜を「有機野菜たっぷりサラダ」か「ヒラメのカルパッチョ」にするか散々揉めて結局カルパッチョにした。そんなものだろうけど量が少ないうえに、パスタの量も少量だったので追加でパンもオーダー。我々は隣の老夫婦がオーダーした「有機野菜たっぷりサラダ」をうらめしそうに眺めながら(多いね、やっぱあっちにすればよかったね)的に目でテレパシー交信しながらパンを齧りまくった。