岐阜県への憧れ

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 私もドラえもんの声優が変わってからのほうが長くなった。

 いやなに、子どもの頃の記憶の方が印象強く残るよねという話で、わさドラよりのぶドラのほうがドラえもん感が強い。

 というのも、小学校の頃に受けた影響っていうのがまだ残っており、岐阜県の住宅街を歩いてみたいという欲求がある。

 ルドルフとイッパイアッテナだ。

 野良猫がインクと爪で書いた自伝小説ということになっている。感銘を受けた。空想の世界はこの世の制約を何ひとつ受けない。猫が文字を書いてもいいし、すき焼きにケチをつける犬がいてもいい。トラックに飼い猫が紛れ込んでもニュースにすらならない。

 岐阜県はルドルフの出身地だ。文字の読み書きができるようになった彼は「いくねこくるねこ」でナンバープレートの文字を見ながらトラックの荷台などを乗り継ぎ岐阜を目指した。結局は東京に帰ってしまったのだけど、そんなことができるならルドルフは岐阜と東京とをいったりきたりしていてもいいだろう。

 また、イッパイアッテナがそうしたように、ルドルフだって他の猫たちに読み書きを教えているかもしれない。

 だから、ぼくの中では岐阜県には読み書きができる猫がいるはずなのだという信仰がある。

 なので、憧れだ。いつか行きたい。行って猫を探したい。観光地とかそういうのは知らない。城があるよね。ついでに石垣も見に行こう。それ以外は住宅地を歩いてまわりたい。

 実際に行って確認するまでは真実はわからない。こういうのを、シュレディンガーの猫で例えると……ちょっとこれはオチとしてはイマイチだな。

 

 しょうがない。志村うしろ!!どかーん!!はっ夢か……スイーツ笑

@xa
副作用は夢を見ること