仕事の忙しい時期と趣味の忙しい時期が被ると、人生の何もかもを投げ出してしまいたくなる。
でもしない。意思の弱い破滅願望。
ニートには適性があるって話を聞いたことがある。何もしないことに耐えられない人が多いらしい。
どちらかというと、目減りしていく貯金額とか、言い知れぬ未来への不安とか、そういったものを対処しようとしてしまうんではないかなと思った。
私はコロナ禍で確信したのだけど、ニートの適性がある。完全テレワークの時期が2年半くらい続いたんだけど、その900日くらいでコンビニ含めても6回しか外出しなかったし、それでストレスもなかった。不謹慎な話だが、ずっと続いてほしかった。天国だったから。
世界よ、もっと真面目にPlague.incを遊んでおけ。
ユートピアというのは、存在しない理想郷のことらしい。なくなってしまった天国のことを思いながら、私は通勤電車に乗るのだ。帰ったら描きたい絵の構図や小ネタを考えて時間をつぶすんだ。結局疲れてすぐ寝ちゃうから、描かずに忘れていくんだけど。
こういうのをよしなしごとというんだろうな。そんなよしなし破滅願望を抱えつつ、爆弾のような衝動に襲われて辞表を叩きつけるまで、あと何年か。
ターゲッティング広告に告ぐ。私がやりたいのは転職ではなく辞職だ。