ゼンゼロ、学マスを遊んでいる……んだけど

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公開:2024/7/16

 人生の長い間、ゲームと共に過ごしてきた。人間と過ごした時間よりもはるかに長いだろう。

 それで最近思うことがある。ゲームは進化した。けれど、この方向でよかったのか。

 

 最近リリースされた中では有名な方だと思う。学園アイドルマスターとゼンレスゾーンゼロ。どっちも遊んでいて引っかかるところがあって。

 開発コストが高すぎ、る割に遊んでいる間プレイヤーが暇な時間多すぎじゃない?

 

 8bitチップのマシンを使っていた頃からすれば、ゲームは飛躍的に進化を遂げた……とは思う。主にグラフィック面で。

 で、それはいいことなのかなぁと思ってしまったわけです。

 

 第一に、開発コストの問題。

 アイドルマスターは2とかSPとかあのあたりから遊んでいるんだけど、あれ以上のクオリティのダンスが手元の機械で見られるなんてすごいよ。

 で、ガチャの新キャラ実装ごとにそのキャラの新曲とライブムービーだって!

 それだけじゃない。誕生日にも新曲がもらえちゃう!

 ……やりすぎじゃない? どう考えても工数ヤバすぎだよね。

 や、おいどんたちで課金して支えるでごわすとかそういう話ではなくって、これがウケたら今後これ同等のサービスが求められるようになるよね、それはゲーム製作業界全体として望まれる進化の方向なの? って話で。

 なんか、製作費がどんどん青天井になるばかりな気がするんですよね。

 グラフィック面を強化することで、ゲームが面白くなるの? って疑問にも行き着く。私はそうは思わない。

 今の所の話だけど、なんか、イマイチグッとこないしね。つまり、ストーリーテリングと噛み合ってないんだと思う。これはまだ箱マスの美希より好きになれたアイドルがいないということです。

 

 その点ゼンゼロは学マスよりは上手くやってそうだよね。モデルとモーションとエフェクトがメインで付随するコンテンツはなし。

 でもまだもうひとつ気になるところがあって。

  

 第二に、コンテンツ見せたすぎ問題。

 開発側がこだわったのはわかる。わかるけど、ダルい。

 操作できない時間ってあるじゃん。場面転換の演出中とか、ボタンを押してからその操作が反映されるまでの間とか……ああいうのが多すぎる。

 わかった、わかったから! 各アイドルごとに、各レッスンごとのモーションを作ったのね!

 わかってるよ、ストーリーの大事なところは1択選択肢で会話に参加させながら、NPCの発言も全部オートなのね!

 戦闘シーンはムービーで作ったのね! シネマティックで迫真だね!

 

 だるーーーーいの。ボタン押してからアイドルがモーションを終えるまで待たされたり、あってもなくてもいいような噛ませ役の敵キャラの会話を聞かされたり……戦闘ムービーはまだいいとしてもだ。

 学マスのコンテストとか、ゼンゼロのガチャとか、スキップ押したら結果まで飛ばしてくれても良くない!? そんなにその演出見せたいの!?

 

 昨日Youtubeに効率的なスキップの仕方みたいな動画上がってるの見かけたんで、私だけではないはずと思っています。

 

 で、思ったわけです。この方向の進化でよかったのかなって。

 他に話を波及させると、オープンワールドものとかさ。アレもゲームの面白さそのものには寄与していないわけじゃないですか。ブロックチェーンとかもさ、アレなにがどう面白いんですか。客寄せの文句でしかないよね。

 そういったものを取り入れることに執心して、体験やストーリーテリング、ゲームルール根幹の面白さの部分が後回しにされていると思う。

 

 もちろんグラフィックの進化は物語へ没入しやすくなるし、多くの想像力の足りない人でさえも巻き込んで話を進められる。

 だから、売れるのはわかる。わかるけど……。

 グラフィックの進化を、ゲームの進化と呼んでいいのか?

 と、ね。

 

 夜だしもう寝る。本当はわかってる。私はもう、メジャーなゲームの主要ターゲット層ではないんだ。

  

 

@xa
副作用は夢を見ること