私は絶対にVRCをやらない。もうそう決めているから。リリース当初の治安が最悪だったのも理由のひとつだけど、それだけじゃない。
ひとつは、VRCをはじめた人がしょうもなくなっていくのをずっと見ているから。
モデルを微調整したりモーションを実装したりするのは結構時間のかかる作業だ。余暇時間の多くをそれに持っていかれる。つまり、他のことをやる余裕がなくなり、VRCをメインに据えざるを得ない。
特に私は凝り性だから、日がな一日モデルをいじることになるだろう。最悪なケースでは、ログイン放置しながらモデルの調整を続けるような。
で、そういう時間の使い方をしていると、どんどんしょうもなくなる。インプットが減り、クリエイティブな活動をやらず、どんどん「どこにでもいる人」に近づいて行く。
補足しておくと、VRC用のモデルの調整やモーションの実装はクリエイティブではないと思う。他人の作った素材を適用、再加工しているだけだから。一からモデルを作っているともなれば別だけど……多くの人はそうじゃないでしょ。
まぁ結局、別のゲームで仲良くしていた人が創造性のない作業に終始するようになり、知らないコンテンツの話を楽しそうにするのが気に入らないってだけかもね。ふふ。
もうひとつは、世界と存在とに統一感がないのが耐えられなそうであること。ワールドもモデルも、多くの人が作ってコンテンツとされる。背景に馴染まないキャラクターがいる根本的な違和感とか、嘘みたいなライティングとかね。そういった違和感が画面を情報過多にする。見ていたくない画面を作ってしまうと思う。
それと、ボイスチャットが主流なのもいやだ。せっかく現実じゃない場所(デジタル)に来たのに、どうして声(アナログな手段)を使わないといけないんだ。
私は他人の声に結構うるさくて、というのも生理的に無理な声とかあるじゃないですか。あとは品質の低いマイクとか……。そんなこと言ってるせいで見られる動画投稿者が非常に少ないわけですけど。
最後は単純に、アレが好きな人たちと相容れないから。自分のアバターの顔見ながら喋るとか、至る所に鏡があるとか、無理だもんね。私は次元の違う存在ですらこっちを見ていることに耐えられないからね。そんなことに力入れるなら現実で頑張れよとも思う。
とにかく、VRCはインターネットをもうひとつの現実にしようとしている。間違いない。私にはそれが耐えられない。
私の理想のインターネットには顔も名前もいらないんだ。個人を特定するためのアカウントもいらない。せっかく非現実的な空間なのに、そっちに寄せないでくれ。
たのむから……。