当初、東京湾自転車一周の旅を企てていたのだが、東京湾フェリーの状況が芳しくないことと、お天気の様子も芳しくないことから旅行は取りやめようかと考えていたのだが、ふと、以前どこかでもらった「B.B.BASE」という電車のパンフレットが目に留まり、今回の旅程を思いつき、三泊四日の銚子旅を決行した。
四月二十九日 晴れのち曇り
自宅の神奈川県某市から町田市に向かい、そこから稲城市を抜け多摩川を渡り、三鷹市の深大寺で一服。 その後、京王線沿いに新宿まで行き、そこからは適当に皇居をかすめて、日本橋に予約したホテルまで向かう約60Kmの旅程。
特におおきなトラブルもなく、初日は終了。 しいて言えば、途中で一服しようと思っていた深大寺は大変混んでいたので、深大寺ビールだけをみやげ物屋さんで購入し、お昼はウィダーで済ませたのでホテル到着時はおなかペコペコだったくらい。
ホテルでもらったZIMAと深大寺ビールで初日無事終了の乾杯。
四月三十日 雨ときどき曇り
8:12両国発のB.B.BASEに乗車し、10:39銚子着。
自転車を分解せずにそのまま電車に乗せられるので、すこぶる楽だった。
私の自転車はランドナーというタイプの自転車で泥よけがついているため、それが邪魔して電車内のサイクルラックに固定することができなかったが、スタッフの方がスタンドと紐で固定してくれた。
銚子では、妙福寺で臥龍の藤を見て、ウオッセ21で昼食をとり、犬吠埼で真っ白で何も見えない海を眺め、犬岩の犬っぷりに笑い、地球が丸く見える丘では霧雨で視界ゼロの地球を眺望してきた。
ずっと細かな雨の中を移動したため、体が冷えたが温泉付きのホテルを予約していたため命拾いした。 グッジョブ過去の私。
五月一日 大雨
土砂降りの中、銚子から鹿島神宮まで移動。
距離にして35km。 それほどでもない距離だが、強風と雨がビシビシと攻撃してくる中の移動はなかなか堪えるものがあった。 さらに県境のせいか道がすこぶる悪い。 路側帯は小石が散乱しており道もガタガタだし、車道は工業地帯のせいか車がとんでもなく荒い運転で通り過ぎていくので何度も泥水をかぶるしそれ以上にとても怖い。
13:30頃に鹿島神宮到着。 神宮ではなにかの行事があったらしく流鏑馬をやっていた。 流鏑馬、超かっこいい。
茶屋で遅めの昼食を、と思ったが蕎麦とかの食事はその期間やっていなかったらしく、みたらし団子と湧水でいれたコーヒーをいただく。 しみる。
その後、16:50発のB.B.BASEに乗車し、両国には19:15に到着。 大雨と季節外れの寒さもあってか、乗客はほとんどいなかった。 北浦を通る電車は海の上を渡っているようで、ちょっと千と千尋っぽかった。
両国到着後は一目散に潮見のホテルまで走り、一も二もなく温泉につかった。 鹿島神宮、次は晴れてるときに行ってみたいなと思う。
五月二日 快晴
旅の最終日に晴れる。 私の旅ではよくあることだ。 帰宅後に晴れるよりはまだ良し。
復路は湾岸&河川沿いに帰る。 快晴の東京湾岸はとても気持ちが良い。 景色も良いし、道も整備されていて涙が出るほど走りやすい。
レインボーブリッジを歩いて渡ることが出来るという情報を聞いていたので、まずはレインボーブリッジに向かう。 途中のお台場はビルと公園とビーチがある嘘みたいにきれいな場所だった。
レインボーブリッジでは万が一にも自転車に乗らないよう、後輪に台車を固定し歩いて渡る。 渡り切ったところで、湾岸食堂というお店が見えた。 ちょうど昼時なため早速入ってみたが、周辺で働く人たちで結構席が埋まっていたがおひとり様なので、問題なし。 先に食券を購入するタイプのお店。 鶏もも肉の赤ワイン煮定食(760円)を食べた。 鶏肉とマッシュルームがゴロゴロ入っていてめちゃくちゃ美味かった。
腹を満たした後は、そこから品川、羽田を通り、多摩川スカイブリッジを渡り神奈川県へ。 そのまま鶴見川まで移動し、鶴見川沿いに移動後ごにょごにょっとわが家へ帰宅。
なんだかんだ天候に恵まれない旅行だったが、大満足の三泊四日でした。