・三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』読了。
・表題の件についてつらつらと述べている、というよりも近代(明治以降)における働く日本人と読書の付き合い方と読書に求められる役割の変遷について多く書かれている。個人的になるほどなーそうだよなー、と思ったのは現代...特に2000年代以降においては"知識"よりも、自分の仕事や生活に対して直接的に関連のあるノイズのない"情報"が求められている、という点。単純に情報を得るだけであれば読書ではなくインターネット上のまとめ記事やYouTubeを接種するだけで良い。
・全身全霊を是とせず、仕事や家事等の物事に対して半身で取り組んで、余裕がある中で読書やその他の物事にも気軽に取り組んでいこうや、という著者が最終的に提唱する件については自分としてはそれなりにやれているかなー、って思ってる。仕事もバンドも半身。人によっては真剣じゃねー、と言われるかもしれないけど、それで良い感じに生活できているので、それでいい。
・本書の中でしばしば引用される『花束みたいな恋をした』。まだ見ていないので、どっかのタイミングで見たい。NETFLIXのリストにはずっとある状態。
・夜、WEEPのVo.オオクボくんが大塚で一日店長的な感じのやつをやっていたので顔を出す。知り合いのバンドマンも来ていて飲みながら色々話す。ライブハウスだと何かとバタバタしたり、疲れ切っていてゆっくり喋れないことが多いけれどこういう機会があると良いね。