・宮澤伊織『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』読了。
天才科学者の発明を紹介し、目指せチャンネル登録者1000人!〈裏世界ピクニック〉著者による新感覚の動画配信者SF!!
配信サービスで《ときときチャンネル》を始めた十時(ととき)さくらは、同居人のマッドサイエンティスト・多田羅未貴(たたらみき)の発明を紹介し、収益化することを目指す。宇宙を飲んで、時間を飼って、目指せチャンネル登録者数一〇〇〇人! 全編配信口調と視聴者コメントで語られる、新感覚の配信者SF!
・配信中の会話と視聴者のコメントが文字化されたものが全編で地の文は皆無なんだけれど、起こっていることはよく分かる。そして、読者も作中の視聴者(=インターネットの人たち)と同じ視点なので、メインの二人のキャラクターのパーソナリティというのは表面的にしかわからない。それが微妙にもどかしいなーって思う。
・何か...コンテンツとか出来事に対して「めちゃくちゃ興奮した」とか「すごく怒った」みたいなことを伝えたい時に「発狂」という表現をSNSでしばしば見かけるんだけれど、なんか嫌なんだよなー。「脳死で〇〇する」という表現が炎上していたけれど、それと同じような気もするし、なんとなく違うな、という気もする。わからん。