
・久しぶりにキッチン南海@神保町に行く。夜&ひどい雨だったので、全く並ばずに入ることができた。おなじみの盛り合わせ。
・國分功一郎『手段からの解放』読了。
「楽しむ」とはどういうことか――?
「カント」「嗜好品」「目的‐手段」から、現代の病理に迫る!
「楽しい」って何なのだろう? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書へと至る。カントの哲学をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を「目的と手段」に従属させようとする現代社会の病理。「嗜好=享受」を奪うことは、人間に病としての依存症への道を開く。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは、人生を楽しめない――。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!
・2023年の『目的への抵抗』から繋がる感じの本書。大体の主張としてはそちら(に加えて『暇と退屈の倫理学』)と大きく変わるわけではないんだけれど、今回は「享受」を目的を達成するための手段とすることに抵抗したい、それらをありのままを享受するものとしたい、という感じだろうか。