2024-12-21

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・誕生日プレゼント、ということで妻にジャケットを買ってもらう。まあ、妻の誕生日は明日なので、別途お返しをするわけですが...。

・ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』上下巻を読了。文庫版が出たのを機に買って読んでみた。全体を通して面白くはある。面白くはあるんだけれど、全史、と言う割には著者の主観的な思想が結構全面に押し出されているよなあ、と思ってしまう部分も多々あった。

まず何をおいても、戦争の代償が劇的に大きくなったことが挙げられる。今後あらゆる平和賞を無用にするために、ノーベル平和賞は、原子爆弾を設計したロバート・オッペンハイマーとその同僚たちに贈られるべきだった。核兵器により、超大国間の戦争は集団自殺に等しいものになり、武力による世界征服をもくろむことは不可能になった。

・このくだりとか、おそらく皮肉なのだろうけど、何いってんだこいつ、って思わざるを得なかったり。

・著者はイスラエルの人なんだけれど、イスラエルのパレスチナに対するジェノサイドについては奥歯に物が挟まりまくった話をするので、なんかなー、と思ってしまっていた先入観もあるのかもしれない。

・平和、というイシューだけに着目するとこの本が最初に刊行された2014年からは確実に悪くなっているよなー。