飛行機の乗客が全員無事で良かったね、が展開して荷物の話になった。
「貴女は無事だったとしても例えばお気に入りのあの服やこの服が燃えて無くなったら文句を言うでしょう」と言われて、人の生き死にが関わってる時にそんなことは言わないと思う、と返した。「そう」と曖昧に微笑まれた。
この人はわたしのことをそういう人間性だと思ってるのかと最初は怒りが湧いたけれど、粘着質で湿度が高く、怒ると長い普段の生活の総評も込めて言葉にしたんだろう。
思いの外深く刺さった言葉を頭の中でずっと反芻している。わたしのどこが好きで一緒にいるのか、最近は分からなくなったりする。
眠る前に「あまりスマホ見すぎない方がいいよ」と嗜められた。わたしの精神が健康じゃないから後ろ向きに捉えてしまってるところもある。つかれた。つかれたよ。