近所の本屋さんの新刊コーナーで目についたので購入した本。
感想
読む前は、よくある時間の使い方を効率化する自己啓発本かな?と思っていたが、人生という広いスコープで以下に有意義な時間の使い方をするかというテーマについてまとめられた良本だった。人生がうまくいっていないなと感じたとき定期的に読み返したい。
共感した点
「すべてをやれるはずだ」という意識が強くなると「何を優先すべきか」という問いに向き合わなくなる
身に覚えがある、いわゆる思考停止している状態だと解釈した。一旦手を止めて進め方を見直すことを意識したい。
メニューから何かひとつしか選べないことは、けっして敗北なんかじゃない。決められた時間のなかで「あれ」ではなく「これ」をする、という前向きなコミットメントだ。
自分で「選んだ」という意識を持つことが大事。なんとなくYouTubeを見る、みたいな時間は自分で選んだものではない。
良い先延ばしをする人は、すべてを片づけることはできないという事実を受け入れたうえで、何に集中して何を放置するかを懸命に判断する。
皮肉なことに、人は後戻りできない状況に置かれたほうが、選択肢があるときよりも幸せになれるというデータがある。
目から鱗だった。自分も、結婚や住宅ローン等、やり直しの効かない選択をしてきたが不思議と後悔はしていないし幸福だと感じているのでとても共感できた。
一方で、後戻りできないことを恐れて先延ばしにしている選択もたくさんある気がする。
難しいタスクを落ち着いてやり遂げるには、完璧に没頭できる状態を夢見るよりも、嫌な気持ちをそのまま認めたほうがいい。
もっとも生産的で成功している人たちは、1日のうちに執筆に割く時間が「少ない」という意外な事実が明らかになった。ほんの少しの量を毎日続けていたのだ
時間をシェアすると豊かになれる
ここは最近少し意識している。意識的に誰かと過ごす時間を作る。
今まで意識していなかった点
顔の前にぶら下がったニンジンを追いかけるロバみたいなものだ。
中学の時は「夢の高専生活」を、高専のときは「夢の社会人生活」を、1社目の終わりの頃は「夢の転職先」を、今では「今後のキャリアだったり、悠々自適な老後だったり」と先のことしか考えていないことを思い知らされた
文化祭のようなイベントも、終わってから「あのときは楽しかったなー」と自覚するタイプ
あわゆる瞬間は最後の瞬間で、今を生きることにもっと目を向ける必要がある
何かを達成するためではなく、ただ歩くために歩く
休日も「自分への投資」に時間を使いがちだが、生産的ではなくても自分がやりたいことをやる時間がもっと必要なのかもしれない
純粋な趣味は、生産性や業績を重視する文化に対する挑戦状だ。