去年から、春と秋に愛用しているニットのアップデート版を探し始めた。
アップデートしたいのは、2018年にロンハーマンで手に入れた五分袖のショート丈畦編みコットンニット。インディゴ染めで、ほどよく色褪せた加工が施され、ニットながらもデニム風でデニム好きの気持ちを満たしてくれる一着。丈はショート丈だが、ほどよくメンズライクな印象なところも気に入ってて、春と秋のワードローブの定番になっている。このニットを基準にボトムを購入するほど気に入ってはいるものの、「こうだったらいいな…」という思いが年々募ってきた。
アップデートしたいのは、襟ぐりの開き具合、丈、そして素材。
襟ぐりが開いていて肩が覗きそうで、かつ丈が短いため、タンクトップやインナーは必須。素材もしっかりとしたコットンで、20度以上になるとやや厳しい。なるべく軽い素材で、暑い日でもインナーなしで着れると嬉しい。
去年の春からこのアップデート版ニットを探しているが、なかなか条件に合ったものに巡り会えず。しかし、今年、条件をほぼ満たしたものとまたsacaiで出会ってしまった。
「また」と、書いたのには理由がある。去年から、私のワードローブのアップデート版がすべてsacaiにある状態が続いているからだ。黒のスカート、グレーのモヘアニットカーディガン、黒のサロペット……。まさか、今年もまたsacaiのアイテムで見つかると思ってもいなかった。
最初に勧められ試着し「これはロンハーマンニットのアップデート版かも…?」と感じたが、ビビッとくるものはなく、試着止まり。しかし、他のsacaiの売り場に行くと、違うものを見ていても、必ずこのアイテムがオススメされる。笑
オススメはされるものの、4回ほど試着しても、なんだか違うかも……という印象がぬぐいきれない。丈も長めで襟ぐりも開いておらず、条件はクリアしているものの、見た目の印象に違和感を感じてしまう。
綿ニットとデニムシャツがドッキングしているため、ニットよりもシャツのような印象な気がするのと、袖が少しパフスリーブのように膨らんでいるため、レディライクな印象。アップデート版のニットもメンズライクな印象を与えたいという不思議なこだわりが強く、納得がいかず。
5回目の試着で、よく履いているジーンズと合わせたら、想像以上にしっくりくる!! これまでジーンズと合わせると少し違和感を感じていたロンハーマンニットのそれとは異なり、驚くほど自分のスタイルにマッチしていて、気持ちが上がる! このことで、自分にとってメンズライクな印象を与えることよりも、着回しが効き、かつジーンズに合うアイテムであることが大事だと気づいた。 ※メンズライクな印象を求めている理由は後日、考えてみたい
さらに、ジーンズと合わせると、ちゃんとニットな印象になることを確認。(ジーンズの面積が多いのでデニムシャツ部分の印象が薄まる)
それから別のアイテムと合わせてもニットを着ている印象に見えたので、単に私の思い込みだったことが発覚。
少し時間がかかったが、このアイテムが条件にぴったりであることが分かり、出勤コーデにも合うことを確認し、購入を決断。いまから暖かくなっていろいろなボトムスと合わせるのが楽しみだ。
----------
自分のワードローブが続々とsacaiアイテムで更新される状況が続くのは、おそらく、私の趣味嗜好が2021年から2023年にかけての阿部千登勢さんのアウトプットと合致しているからかもしれない。
このまま順調にワードローブがほぼsacaiで満たされていきそうな予感もしつつ、最高の自分になるために、引き続き自問自答を重ねていきたい。